日本とオーストラリア北部準州の新たな協力関係
2024年7月17日、JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は、オーストラリア・北部準州政府とエネルギーや金属に関する協力推進を目的とした覚書(MOU)を締結しました。このMOU締結は、両国のビジネス関係を一層強化し、エネルギー資源の安定供給と持続可能な発展に寄与することを目指しています。
豪州北部準州の資源の重要性
北部準州は、豊富な天然資源に恵まれており、天然ガスやクリティカルミネラル(マンガン、リチウム、レアアースなど)の供給源となっています。日本におけるLNG(液化天然ガス)やマンガンの調達は、これまでに多くのビジネスチャンスを生み出してきました。JOGMECは、これまでも日本企業の州内での活動を支援し、投資を促進するためのセミナーを実施してきました。
新たな協力の基本方針
今回のMOU締結により、エネルギー分野では、天然ガスだけでなく、CCS(炭素捕集・貯蔵)、水素やアンモニアの協力も進めることとなります。これにより、エネルギー安定供給を実現しつつ、脱炭素社会の実現を目指す取り組みが進展する見込みです。金属分野においては、クリティカルミネラルのサプライチェーンに関する戦略的協力フレームワークの構築や持続可能な資源開発の促進が課題となります。
JOGMECの役割
JOGMECは、天然資源の豊富な国々や地域との連携を強化し、安定供給およびカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指しています。このMOUは、その一環として位置づけられています。左の写真には、JOGMECの久保田金属資源開発本部長、大東副理事長、森エネルギー事業本部長、そして北部準州のモーナハン鉱業大臣、ローラー首席大臣が記念の瞬間を収めています。
期待される未来
この協力関係が深化することで、両国のエネルギー安全保障が向上し、持続可能な資源利用が進むと期待されます。国際的なエネルギー供給不足が懸念される中、JOGMECと北部準州政府の連携は、今後のさらなるビジネスチャンスを生み出す潜在力を持っています。日本は、エネルギー政策の一環として、再生可能エネルギーの導入を進めていますが、これらの協力関係がその進展に大きく寄与することが期待されています。
結論
今回のMOUは、日本とオーストラリア北部準州間の新たな仲間としてのスタートを意味します。両国が力を合わせ、持続可能で安定したエネルギー供給を実現しながら、未来へ向かう道筋を強化していくことが重要です。これからの両国の関係がどのように進展していくのか、注目が集まります。