佐賀の十可苑復興プロジェクトの背景
2021年8月、佐賀県佐賀市大和町に位置する美しい日本庭園「十可苑」は、記録的な豪雨によって大きな被害を受けました。土砂崩れや浸水によって園内の遊歩道や茶房、滝が壊れ、周辺の乙文殊宮(通称:落書き堂)も被害を受けました。この災害により、地域の文化遺産が損なわれ、観光資源に深刻な打撃を与えました。
その結果、十可苑は閉園を余儀なくされました。株式会社BIOSの代表取締役、大曲健二氏は、故郷である佐賀県を救いたいとの思いから、十可苑の復興と新たなホテル「天空の庭」の建設を決意しました。
新たな取り組み「天空の庭」
新設される「天空の庭」は、十可苑の復興と共に、地域の観光振興に寄与することを目的としています。このホテルは庭園内に4棟の宿泊施設を設け、その中の2部屋にはサウナがついたVIPルームを設計しています。宿泊者は、地元の新鮮な食材を使用したレストランでの食事を堪能でき、茅葺き屋根の酒処で地酒を楽しむことも可能です。
このような体験を通じて、宿泊者は十可苑の美しい景観を五感で楽しむことができ、新しい観光名所としての魅力を発揮することが期待されています。
クラウドファンディングの申し込み
現在、プロジェクトの資金調達を目的としたクラウドファンディングが行われています。支援者には、感謝のメッセージに加え、十可苑の入場券や、併設する「山カフェレストランKUREHA」で使えるお食事券、新設される「天空の庭」の宿泊割引券など、様々なリターンが用意されています。
その中でも特に人気なのは、15,000円の支援で入場券2枚とKUREHAのお食事券4,000円分が付く特典です。
地域文化と観光の再生
十可苑の復興は、単なる観光地の復旧に留まらず、地域の歴史や文化を次世代に引き継ぐ重要な取り組みです。十可苑は鍋島直正公の別荘地、十可亭の跡に作られた庭園で、その景観と歴史は多くの人々に愛され続けてきました。
再建後には、地元住民はもちろん、全国から観光客を迎え入れ、その魅力を再び発信することが期待されています。地域経済の活性化にもさまざまな影響をもたらすことでしょう。
プロジェクトリーダーの思い
プロジェクトを手掛ける大曲健二氏は、「山カフェレストランKUREHA」の運営や、佐賀の名産を取り揃えた「SAGA STORY」のショップ経営を行っています。2021年の豪雨による被害を目の当たりにした彼は、十可苑を再び開園させるための意思を強く持つようになりました。
地元佐賀への愛着と、家族との思い出が詰まった十可苑の復興に取り組む大曲氏の姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。
ご支援のお願い
このクラウドファンディングは、単なる資金集めにとどまらず、地域と共に新しい十可苑を創り上げる重要なステップです。温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
詳しい情報や支援方法については、プロジェクトページをご覧ください。