ロッテのプラスチック削減に向けた新たな一歩
株式会社ロッテが、環境への配慮を強化するため、プラスチック使用量の削減を進めています。東京都新宿区に本社を置く同社は、2023年度に約88.7トンものプラスチック使用量を削減する見込みです。この取り組みの中核を成すのが、チョコパイやカスタードケーキ、トッポ袋におけるプラスチックトレーの薄肉化です。
チョコパイとカスタードケーキの変革
ロッテは、2020年からチョコパイパーティーパックとカスタードケーキパーティーパックのプラスチックトレーの薄肉化を段階的に実施してきました。具体的には、従来のトレーの厚みを0.35mmから0.31mmに減少させ、約11%のプラスチック使用量削減を達成しました。この薄肉化により、耐衝撃強度を保ちながらも、トレー側面の縦線を増やし、横方向の段差を新たに追加しました。これにより、原料の削減量としては年間約83トンが見込まれています。
トッポ袋の薄肉化
一方、トッポ袋については、2018年から同様の取り組みが行われています。トレーの厚みを0.25mmから0.22mmに、さらに高さを40mmから35mmへと変更し、プラスチック使用量を約12%削減しました。新たな取り組みと併せることで、年間約5.7トンのプラスチック原料削減が期待されています。
スマイルエコラベルの導入
ロッテでは、環境保護に向けた取り組みを消費者に分かりやすく示すため、「スマイルエコラベル」を導入しています。このラベルは、ロッテ独自の環境基準をクリアした製品に付与され、持続可能性への取り組みを前面に出しています。チョコパイやカスタードケーキ、トッポ袋などの製品にも順次表示していく予定です。
未来を見据えたロッテのビジョン
ロッテは、2048年度までに容器包装に使用される石油由来の使い捨てプラスチックをゼロにするというサステナビリティ目標「ロッテ ミライチャレンジ 2048」を掲げています。このビジョンを実現するため、さまざまな施策を推進しており、プラスチックトレーの薄肉化もその一環と言えるでしょう。今後のロッテの取り組みが、持続可能な社会の実現にどのように寄与するか、ぜひ注目したいところです。
ロッテの取り組みは、企業経営において環境配慮がますます重視される中、業界全体に良い影響を与えていくことでしょう。株式会社ロッテの公式サイトでは、サステナビリティ目標に関する詳細が紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
ロッテのサステナビリティ目標「ロッテ ミライチャレンジ 2048」
株式会社ロッテ