今治市の空き家バンク
2023-04-18 11:30:01
今治市で進化する空き家活用!全国初のAPI連携で情報提供を強化
愛媛県今治市の革新的な試み
愛媛県今治市では、空き家バンク事業が新たな段階に入りました。全国版の空き家バンクである「アットホーム 空き家バンク」とのAPI連携を活用し、リアルタイムで物件情報を管理、提供できるシステムを構築したのです。この試みは、日本全国で初めての実施となります。
空き家バンク事業の背景と目的
2023年版の「住みたい田舎」ランキングで4冠を達成した今治市は、多くの移住希望者から注目を浴びています。その中で、移住に関する情報を提供するためのプラットフォーム「いまばり暮らし」や「いまばり空き家バンク」の整備が急務でした。このプロジェクトは、今治市が抱える人口減少や地域活性化の課題を解決する道筋となることを目指しています。
API連携の具体的な仕組み
この新たなシステムは、サイボウズのクラウドサービス「kintone」を基盤にしています。これにより、必要に応じてシステムの改修が容易となり、要求される情報更新を瞬時に行うことが可能です。今治市とアットホームのデータ連携により、複数の空き家バンク媒体に同時に情報を掲載することができます。これにより、移住希望者に対するスピーディーな情報提供が実現しました。
連携に関わった企業とその役割
このプロジェクトは、今治市地域振興課、ケーオー商事、株式会社ジョイゾー、そしてアットホーム株式会社が協力して進めています。特にケーオー商事は、唯一のサイボウズオフィシャルパートナーとして、API連携の開発を主導しました。ジョイゾーはkintoneを用いたシステム開発に特化しており、各社の専門性が集約され、クオリティの高いサービスが展開されています。
今回の取り組みの意義
この連携により、空き家情報へのアクセスが向上し、物件を探している人たちにはより多くの選択肢が提供されます。また、空き家の所有者と利用希望者との間のギャップを縮め、地域における空き家利用の円滑化が期待されています。この仕組みは、今後他の自治体でも導入が進むことが予想され、全国的な空き家対策のモデルケースとなることでしょう。
各社のコメント
関係する各社からは、今回のAPI連携に対する期待が寄せられています。サイボウズの栗山氏は、この新しい取り組みが全国の他の自治体にとっても参考となることを望んでいます。また、アットホームの太田氏は、この連携を通じて空き家の流通を促進し、他自治体への展開も視野に入れていると語っています。今治市の徳永市長も、この取り組みが地域の空き家利用環境の改善に貢献すると述べています。
おわりに
今治市の空き家バンクとアットホームのAPI連携は、単なる情報提供の枠を超えて、移住促進に向けた重要な一歩です。今後このシステムがどのように展開されていくのか、我々も注視していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
ケーオー商事株式会社
- 住所
- 愛媛県今治市常盤町6丁目7-37
- 電話番号
-
0898-23-5771