規格外野菜を活用した新たな取り組み・OYAOYAの魅力
近年、日本の農業は深刻な問題に直面しています。高齢化が進み、特に中山間地域では若手農家の減少が顕著です。そのような中、食品ロスの削減を目指し、規格外野菜を使用した乾燥野菜「OYAOYA」が登場しました。これは、京都府の中山間地域における農業存続のための新たな試みです。
京都の中山間地域
京都府の農業における中山間地域は、約7割がこの地域にあたり、多品種少量栽培に適した土地です。しかし、大規模農業に適さないため、流通面での課題が浮き彫りになっています。特に、若手生産者が直面する問題として、行き場のない規格外野菜と消費者との接点不足の2つの流通課題があります。
流通課題
1.
規格外野菜の流通課題
多くの農家が規格外野菜を生産しているにも関わらず、輸送費がかさむために利益が出にくく、行き場を失っています。そのため、これらの野菜を有効活用する方法が必要です。
2.
消費者との接点不足
安定した卸先があるにもかかわらず、農家は市場の声や消費者のニーズを直接感じる機会が少ないため、野菜の販売促進が難しい状況が続いています。
このような課題を解決するため、OYAOYAは重要な役割を果たすことが期待されています。若手農家が地域内で大規模化し、持続可能な農業モデルを確立することが不可欠です。
OYAOYAの特徴
OYAOYAでは、乾燥野菜を販売する理由が2つあります。
野菜の収穫を行った地域での乾燥加工により、日持ちが良く、長期間の保管が可能です。これにより輸送費も削減できます。
忙しく働いている現代人は、慢性的に野菜不足に苦しんでおり、料理する時間がないために野菜を腐らせてしまうことが多いです。これも問題です。OYAOYAでは、消費者のニーズに応える商品を提供し、食品ロスを減少させることを目指しています。
実績と今後の展望
OYAOYAは、2021年3月の販売イベントで40個を完売した実績があります。また、インスタグラムでの先行販売では、10日間で70個が売れました。これからの展開が楽しみな商品です。
代表者の背景
このプロジェクトを立ち上げたのは、株式会社Ggrowの共同創業者である小島怜氏です。彼は立命館大学で農業存続課題について研究を行い、その後、農業分野へ特化したスタートアップでの経験を経て、2020年にGgrowを創業しました。彼の趣味は散歩で、好きな野菜は万願寺とうがらしです。
商品詳細
- - 商品名: OYAOYA乾燥野菜
- - 販売数: 9種類(6月1日現在)
- - 内容量: 約30g
- - 賞味期限: 製造年月日から約6ヶ月
- - 保存方法: 常温保存
- - 購入形態: 単品販売
- - 購入URL: OYAOYA公式サイト
- - お問い合わせ窓口: [email protected](小島)
OYAOYAは、京都の農業の未来を支える重要な取り組みとなり得るでしょう。規格外の野菜を活かし、持続可能な農業を実現するこのプロジェクトに今後の期待が寄せられています。