福井市で新たに誕生した全天候型遊び場「しろっぱ」
福井市の中央公園に新しい遊び場「しろっぱ」が2025年3月12日にオープンしました。この施設は、株式会社ジャクエツが手がけたもので、なんと第19回キッズデザイン賞を受賞しました。受賞の理由は、子どもたちが安心して遊べる環境を整えるための独自の設計や配慮にあります。
「しろっぱ」の特徴
「しろっぱ」は、福井城址に隣接した魅力的なロケーションに位置しています。この遊び場は屋根付きで、雨や雪、暑さから子どもたちを守る工夫がされています。複合遊具やインクルーシブ遊具が揃い、全ての子どもたちが楽しく遊べる空間が広がっています。特に障がいのある子どもたちにも配慮した設計がされており、重度障がい児向けの遊具も備えているため、多様なニーズに応えることができています。
遊び場が解決する地域の課題
この遊び場が誕生する前、福井市の都市部には親子が安心して遊べる場所が少なく、特に重度障がい児を持つ家庭にとっては遊ぶ場が不足していました。「しろっぱ」は、こうした課題を解決するために設計されており、地域の子どもたちのための新たな拠点となっています。さらに、周辺施設や地域のイベントとの連携を進め、子どもたちだけでなく、その家族にも利用しやすい場所を提供しています。
受賞の理由と評価
「しろっぱ」は、ただの遊び場ではありません。利用者から寄せられた声には、「天候に左右されず遊べる」「障がいのある子も安心して一緒に遊べる」といったものが多く、その実績が評価されています。また、重度障がい児の家族からは、「初めて子どもと一緒に遊具で遊べた」との嬉しい声も寄せられています。このようなフィードバックは「しろっぱ」の設計者たちにとって、何よりの喜びであり、より良い空間づくりに繋がっています。
キッズデザイン賞とは
キッズデザイン賞は、子どもたちの安全で安心な生活を守ることを目的に、様々な作品を顕彰する制度です。子どもたちの感性や創造性を豊かに育てられるような空間やサービスを評価し、子育てしやすい社会をつくるための取り組みとなっています。「しろっぱ」は、その理念に合致した取り組みとして高く評価されました。
株式会社ジャクエツについて
「しろっぱ」を手掛けた株式会社ジャクエツは、1916年に設立された企業で、「未来は、あそびの中に。」というスローガンのもと、地域の課題を解決するための遊び空間の設計・施工・運営を行っています。近年では、様々な事業に参入しながら地域のにぎわいを創出する活動にも力を入れています。
このように、「しろっぱ」は福井市の新しい魅力を創出するだけでなく、地域に根ざした遊び場の重要性を再認識させる場所でもあります。子どもたちが安全に、楽しんで遊べる場所が地域にできたことは、今後の福井市にとって大きな可能性を秘めています。