夏の早朝に楽しむ小石川後楽園の風物詩
江戸時代初期に水戸徳川家の庭として造営された小石川後楽園。ここでは、夏になるとハスの花が美しく咲き誇り、訪れた人々に癒しのひとときを提供します。今年も、特別に「早朝開園」が実施されることが決定しました。このイベントは、ハスの見頃である早朝に、多くの人がその美しい姿を楽しむための絶好の機会です。
ハスの魅力
ハスは中国から伝わった水生植物であり、その美しさと香りは古くから多くの人に愛されています。特に、開花直後のハスの花は、鮮やかなピンク色が生き生きとした姿を見せるため、早朝の時間帯が最も美しいと言われています。この瞬間を逃さずに体験できるのが、今回の早朝観賞会の魅力となっています。
開催情報
早朝開園は、令和7年7月18日(金)から7月21日(月・祝)、その後も同月の25日(金)から27日(日)まで、毎日8時から17時まで行われます。この時間帯には、日中の暑さを避けた穏やかな時間にハスやスイレンの観賞が可能です。
早朝観蓮会は、特別なイベントとして、7月20日(日)に行われます。参加者は東門に集合し、内庭でのスイレン鑑賞から始まります。その後、蓮池へと移動してハスの観賞を楽しみ、涵徳亭ではハスを使った茶菓が提供されます。また、東京大学の専門職員によるハスについての講義も予定されています。入園料とは別に1000円の参加費がかかりますが、美しい庭園と専門家の話を聞く貴重な体験ができます。
竹細工教室も開催
さらに、ハス観賞だけでなく、7月5日(土)には竹細工教室も開催予定です。参加者は地元の職員から竹細工の制作方法を学びます。これは無料で、当日先着順で受け付けられます。
交通アクセス
小石川後楽園へのアクセスは非常に便利で、都営地下鉄やJRが利用可能です。西門と東門のいずれからもアクセスができ、徒歩数分で到着します。ただし、駐車場はないため、公共交通機関の利用をお勧めします。
注意事項
イベントは荒天や雨天の場合は中止または変更される可能性がありますので、事前に公式サイトで最新情報を確認してください。庭園自体は国指定の特別史跡であり、その歴史的背景を知ることもまた訪問の楽しみの一つです。ぜひ、清々しい早朝の時間に、ハスとスイレンの花に囲まれながら、夏のひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。