日本ビュッヒの新製品「シンコアプラス」
日本ビュッヒ株式会社が新たに登場させた多検体濃縮・蒸留装置「シンコアプラス」は、研究分野において重要な役割を果たしそうです。この装置は、数多くの試料を同時に処理する「パラレル処理」を実現し、これまでの手動操作に伴う人為的エラーを大幅に削減しています。
高精度で再現性のある結果
「シンコアプラス」の最大の特徴は、すべてのサンプルを同一の条件で処理できる点です。これにより、結果の再現性や回収率が大幅に向上します。従来のマニュアル操作では、オペレーターのスキルや状況によって結果が異なることがありましたが、シンコアプラスではそういった心配が不要です。
完全自動化のプロセス
装置本体とI-300Proインターフェースを組み合わせることで、運転の自動化が進みます。これにより、オペレーターは装置に常に付きっきりになる必要がなくなり、効率的に作業を進めることが可能になります。このインターフェースでは、温度や真空度、使用する溶媒の種類などのパラメーターを集中して管理でき、同じプログラムをバッチ単位で再実行できます。
特殊な設計によるサンプル処理
さらに、シンコアプラス アナリストモデルでは、特殊な小突起付きのガラス試料管を採用しています。この特徴により、最終的なサンプルを焦げつきや結露なしに0.3、1.0、3.0mLまで濃縮することができます。一方、シンコアプラス ポリバップは、処理可能なサンプル試料管数が4本から96本まで対応可能で、広範なサンプルに対して高処理能力を発揮します。
クロスコンタミネーション対策
また、シンコアプラスはクロスコンタミネーションを防ぐための機能も備えています。高沸点の溶媒の蒸留が可能であり、多様なサンプルに対しても高い信頼性を持って対応します。これにより、安定したワークフローと結果が得られることが期待されています。
環境分析への貢献
最終的に、シンコアプラスは環境分析に関連する製品群に新たに加えられました。抽出、蒸留、濃縮、窒素分析などにおいて、再現性の高い結果や高回収率を実現し、研究者や技術者らの業務をサポートします。日本ビュッヒの製品群が、環境分野での分析精度と効率をさらに向上させることでしょう。
詳細な情報は、
ビュッヒの製品ページをご覧ください。