神戸市とワールドのコラボによるエコロモキャンペーン
神戸市とワールド株式会社が共同で進める『ワールド エコロモ キャンペーン×神戸市SDGs』は、地域資源循環型社会の実現を目指す重要な取り組みです。このプロジェクトは2025年1月10日から3月28日までの78日間で、神戸市営地下鉄の13駅に設置した回収ボックスを使用して衣料品の回収を行っています。
衣料品回収の実績
開始以来、すでに11,103点の衣料品が集まり、今後さらに回収数の拡大を目指して認知度向上に努めています。この取り組みの背景には、神戸市とワールドの初の共同プロジェクトという側面があり、地域の市民や利用者の協力を受けながら進行中です。
回収ボックスは各駅の利用者によって活用されており、日常的に地下鉄を利用する市民のみならず、広範囲からの参加を呼びかけています。今後は回収の効率性やボックスの設置場所の吟味など多角的な評価を行い、持続可能な社会の実現に向けた手応えをつかむ予定です。
エコロモとは
『エコロモ』という言葉は、“エコロジー”と“衣(コロモ)”を組み合わせたワールドの独自のコンセプトであり、不要になった衣料品に新たな価値を見出し、次の誰かに届けることを目指しています。2009年から始まったこのキャンペーンでは、これまでに累計で1,861万点以上の衣料品を回収し、その収益を児童養護施設などに寄付しています。
具体的な仕組み
収集された衣料品は、リユースやリサイクル処理を経て、最終的には児童支援へとつながる仕組みです。衣料品回収は高齢者の就労支援にも寄与し、さらなる地域貢献を図っています。具体的には、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が回収作業に協力し、株式会社Kurokawaがリサイクル処理を担っています。
神戸市営地下鉄の各駅に設置された『エコロモ 回収ボックス』は、利用者にとって身近な場所でありながら、資源循環への貢献を促す重要な役割を果たしています。この取り組みを通じて、神戸市が目指す持続可能な社会の実現に向け、さらなる支持が得られることを期待しています。
プロジェクトの今後の展開
今後も『ワールド エコロモ キャンペーン×神戸市SDGs』は多様な視点からの検証を行い、活動の改善と拡大を図ることが求められています。市民一人ひとりが参加できるこのプロジェクトは、地域社会とのつながりを深めながら、資源の有効活用と子どもたちの未来を支える社会貢献活動として、これからの日本全体に広がりを見せる可能性を秘めています。
今後もこのようなエコロジーに根ざした取り組みが全国的に発展していくことを願ってやみません。