J:COMが新たな業務改革を実現
近年、遠隔勤務やテレワークの普及に伴い、企業の働き方は大きく変化しています。そんな中、J:COMは新たな試みとして、全国7拠点をつなぐバーチャルコールセンターを構築しました。これは、石川県七尾市に本社を置くoVice株式会社のバーチャル空間「ovice」を活用したものです。
導入の背景と課題
J:COMのカスタマーセンターは、北海道から九州にかけて7つの拠点が設置されています。これらの拠点には出社勤務とテレワークが共存するハイブリッドな勤務形態が導入されており、効率性を求める一方で、いくつかの課題が浮かび上がってきました。その中でも特に、テレワーク中のオペレーターが孤独感を感じやすいことが大きな問題となっています。このような状況を改善し、全てのオペレーターが快適に働ける環境を提供するために、oviceの導入が決定されました。
oVice導入後の効果
oviceを導入することで、J:COMでは以下のような効果が得られました。
1.
情報共有の均一化: オペレーターが出社しているかテレワークしているかに関わらず、全員が同じ情報をリアルタイムで受け取れる環境が整備され、情報共有のスピードがアップしました。
2.
業務効率の向上: バーチャルオフィス上でのスムーズなコミュニケーションが促進され、迅速な問題解決や意思決定が可能になりました。各拠点間の連携も強化され、業務の生産性が一段と向上しています。
3.
社員間のコミュニケーションの活性化: oviceでのアバターを通じ、オフィス内の他の社員と気軽に声をかけ合うことができ、リアルタイムでの情報共有が進むようになりました。これにより、テレワークの環境下でも「みんなが働いているのが見える」という安心感が生まれ、管理者がオペレーターをよりサポートしやすくなっています。
今後の展望
J:COMは、今後もoviceを活用し、従業員のウェルビーイングの向上を目指していく方針です。その一環として、bice内にウェルビーイング専用フロアを設け、拠点を問わず全社員が参加できる取り組みを検討中です。
さらに、2024年度には新たなサステナビリティ経営方針を策定し、「ウェルビーイングの実現」を掲げて、従業員の健康増進や快適な労働環境の整備を推進します。これによって、多様な人材が活躍できる環境を整え、地域における多様性と包括性の文化の根付きを図ります。
oViceとは?
oviceは、業務を行う上での仲間の「今」の状況を把握できるバーチャルオフィスです。これにより、職場の仲間が異なる場所にいても、スムーズな連携が可能となります。2020年にサービスを開始して以来、様々な業種での導入が進み、現在では約4,000社が利用しています。
JCOM株式会社の紹介
J:COMは地域に密着した放送・通信事業者で、さまざまなライフスタイルを支えるサービスを展開しています。ケーブルテレビからインターネット、固定電話、モバイルサービス、また映像エンターテインメント事業まで幅広く手がけています。
oVice株式会社の概要
oViceは、任意の場所からバーチャル空間でコミュニケーションができる「ovice」を開発・提供しています。フルリモートでの勤務スタイルを採用し、全国及び海外に所属する社員が協力しています。詳細については公式ウェブサイトをご覧ください。