株式会社Jiteraと愛媛大学がAIエージェントの研究で協力開始

共同研究契約による新たなAIの未来

2023年、株式会社Jiteraと国立大学法人愛媛大学は、AIエージェントに関する共同研究契約を締結しました。この共同研究は、AIエージェント「Jitera」を活用し、コンテキストの構築とその活用について探求するものです。

共同研究の背景

近年の自然言語処理の発展に伴い、対話型AIや文章生成など多くの革新がもたらされていますが、その一方でAIが真に”使える”エージェントへと進化するための課題も残っています。株式会社Jiteraは、AIエージェントが業務やプロダクトで機能するためには、“賢さ”だけでなく、文脈や過去の履歴などのあらゆる要素を考慮する必要があると考えています。この取り組みは「コンテキストをつくる技術」がAIの真の進化に寄与することを目指しています。

研究の具体的な内容

本研究では、AIエージェントの判断や目標達成のためのコンテキストを整理・分析します。具体的には、業務文書や操作履歴、対話のログといった多様な情報を文脈として扱い、それらをどのように統合することで個々のタスクにおいてより柔軟で的確な対応が可能になるのかを探ります。また、動的に変化するコンテキストの分析も行い、実運用を見据えた検証を実施します。

研究者からのコメント

愛媛大学データサイエンスセンターの大西基也准教授は、「企業が持つ環境でのリソースが限られる中、AI研究の活発化が重要であり、これらの研究を通じて学術とビジネスの両方に貢献できると期待しています」と語っています。また、JiteraのCPOである甲斐啓真氏も「コンテキストはAIエージェントの中心的存在であり、このテーマに挑戦できることは大きな喜びです」と述べています。