富山ガラス工房30周年記念展「Gathering」
2024年に30周年を迎える富山ガラス工房。これを記念した特別企画展「Gathering」が、2025年3月8日から6月22日まで富山市ガラス美術館で開催されます。「Gathering」というタイトルには、「集める」や「引き寄せる」などの意味が込められており、吹きガラス制作の過程をも示す深い意味があります。この展覧会では、富山ガラス工房が培ってきた長き歴史や進化を一堂に展示し、ガラス文化への熱い想いを再確認する機会となります。
富山ガラス工房の使命と歴史
1994年に開設された富山ガラス工房は、地域のガラス作品の育成や普及を目的とした重要な施設です。富山県は「ガラスの街」として知られ、ガラス工芸産業の振興を支える中心的存在となっています。工房では、ガラス作家の育成と自立支援が行われ、多くの若い才能が集まりました。制作体験や講座を通じて地域のガラス文化を広め、さらに他分野の作家とのコラボレーションを進めています。このような取り組みは、工房が「つなぐ創造力」として仕上げた成果の一端とも言えるでしょう。
展示内容と関連プログラム
企画展では歴代の所属作家の作品が揃い、富山ガラス工房の30年間の歩みが視覚的に表現されます。個々の作家が持つ独自のスタイルと技術を反映した作品は、伝統的な技法を基盤にしながらも新しいアプローチを取り入れたものです。これにより、ガラスの多様性が際立ち、来場者に感動を与えます。
さらに、展覧会に合わせた関連プログラムも充実しています。5月31日には、富山ガラスの魅力や今後の展望についてのトークセッションが開催され、無料で参加可能です。また、学芸員によるギャラリートークも実施され、各日14:00から行われるので、作品への理解を深める絶好の機会です。
参加者には特別制作体験も用意されており、「ガラスのライチョウに絵付けをしよう!」というプログラムが開催されます。事前申し込み制で、各回定員が設けられており、個々のクリエイティブな体験を楽しむことができます。日程は4月19日、20日、及びその他の日にちが設定されています。
開催概要と入場情報
- - 会期: 2025年3月8日(土)〜6月22日(日)
- - 会場: 富山市ガラス美術館2・3階展示室1−3
- - 開場時間: 午前9時30分から午後6時、金・土曜日は午後8時まで。
- - 閉場日: 第1・3水曜日
- - 観覧料: 一般1,200円(前売券1,000円)、大学生1,000円(前売券800円)、高校生以下は無料。
本展覧会の観覧券で常設展もご覧いただけます。
終わりに
この記念展を通じて、富山ガラス工房が開拓してきたガラスの世界をたくさんの人々と共有し、未来への希望を持って進んでいく姿を見届けたいと思います。この特別な展示会に是非お越しください。みなさんの訪問を心よりお待ちしております。