スーパーワーム、世界を救う挑戦を受け入れ
宮崎県に本社を置く株式会社スーパーワームは、畜産業に革新をもたらす企業として注目を浴びています。この企業は、飼料添加物として利用されるスーパーワームを製造・販売しており、特にその成長スピードと環境への配慮で他の昆虫とは一線を画しています。2023年5月に成立したこの会社は、2022年6月に設立された「かごしまスタートアップ支援投資事業有限責任組合」から投資を受け、さらなる成長を目指しています。
スーパーワームの特徴
スーパーワームは、一般的に食用とされるミルワームの約10倍のサイズで、成長速度も同様に10倍です。この特徴を活かすことで、経済の動向により高騰する飼料価格への対策を講じることができます。加えて、スーパーワームは食品残渣を利用して育成可能であり、そのため環境への負荷が低いという利点も持っています。
初期のターゲットは、国内畜産の生産額シェアが約20%を占める鹿児島県と宮崎県の畜産業者です。将来的には、世界的なたんぱく質不足の問題を解決するため、海外の畜産業者にも事業を展開する考えです。
かごしまスタートアップ支援ファンドの役割
このたびの投資は、「DX」×「地方創生」をテーマに掲げ、南九州地域の経済活性化を目指す「かごしまスタートアップ支援ファンド」が実施しました。このファンドは、地域の社会課題解決に寄与する事業を支援することを目的としており、特に持続可能なスタートアップ企業への投資を重視しています。さらに、株式会社チェンジ鹿児島による伴走支援も行われており、スタートアップ企業の成長を力強く後押ししています。
フューチャーベンチャーキャピタルの役割
フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)は、京都に本社を置く独立系のベンチャーキャピタルで、地域のベンチャー企業を支援する様々なファンドを運営しています。資金提供にとどまらず、事業の持続的な発展を目指して、人材育成や事業コンサルティングの支援も行っています。FVCの代表である澤田大輔氏は、「地域の企業が成長するための適切なサポートを提供することが重要だ」と語っています。
今後の展望
株式会社スーパーワームは、その革新的なアプローチで畜産業界に革命をもたらすことを目指しています。未来の食料供給問題の解決に向け、国内外での展開を進めていく意向を示しており、その活動から目が離せません。持続可能な農業と食料供給の実現に向け、スーパーワームの挑戦は今後ますます注目を集めることでしょう。