神経難病に対する新たな挑戦
2024年7月18日、株式会社Jiksak Bioengineering(以下、Jiksak)と帝人ファーマ株式会社(以下、帝人ファーマ)が神経難病の革新的な治療法の開発に向けた共同研究契約を締結しました。この契約は、両社の技術を融合させることで、新しい創薬の標的遺伝子の同定を目指すものであり、期待が高まっています。
共同研究の概要
Jiksakが持つ前シナプス形成誘導マイクロビーズを活用し、神経難病に焦点を当てた新規創薬標的遺伝子の同定が行われます。この研究は、神経疾患の病態解明および新しい治療法の開発において重要な役割を果たすとされており、今後の進展が注目されています。
Jiksakの前シナプス形成誘導マイクロビーズ
Jiksak独自の技術である前シナプス形成誘導マイクロビーズは、ヒトiPS細胞由来の運動神経細胞と共培養させることで、神経細胞がビーズをポストシナプス側の構造として認識します。このプロセスにより、軸索末端と誘導されたビーズとの間にシナプスが形成されます。この技術は、シナプス異常が関与する疾患におけるメカニズム解明や治療法の研究を迅速に行うことを可能にします。
Jiksak Bioengineeringについて
2017年に設立されたJiksakは、「神経難病が治療可能な世界」の実現を目指しているバイオテクノロジー企業です。独自の技術を基盤に、神経筋疾患や末梢神経損傷に対する新しい治療法の研究開発に取り組んでおり、今後の展開が期待されています。公式ホームページでは、同社の取り組みや最新情報が紹介されています。
Jiksak公式サイト
帝人ファーマについて
一方、帝人ファーマは医薬品事業と在宅医療事業を展開し、患者に対する新たな治療選択肢の提供を目指しています。特に、希少な疾患に対するニーズに応えることに強みを持ち、患者の生活の質(QOL)の向上に貢献しています。公式ホームページでは、同社の事業内容や最新の治療情報を提供しています。
帝人ファーマ公式サイト
期待される成果
この共同研究によって、神経難病に関連する新しい治療法が見出されることで、今後多くの患者にとって希望となることが期待されています。この分野での技術革新は、科学の進歩とともに進化し続けており、Jiksakと帝人ファーマの共同研究が新たなページを開くことに期待が寄せられています。今後の研究結果に注目していきたいと思います。