髙松グループの高度外国人財採用と育成
株式会社髙松コンストラクショングループ(以下、髙松グループ)は、日本国内の建設業界で異文化の専門家を育成するために、新たな取り組みをすすめています。特に、スリランカとフィリピンからの高度外国人財の採用に注力し、彼らが日本で活躍できるよう支援しています。このプロジェクトは2022年から始まり、現在では多くの外国人技術者が日本の土木現場で力を発揮しています。
高度外国人財の採用実績
髙松グループのグループ会社である青木あすなろ建設は、2023年4月にスリランカから13名、2024年4月には18名の高度外国人財を新たに採用します。これらの技術者たちは、現地の土木工学部を卒業した新卒や第二新卒で、入社後は数ヶ月の新入社員研修を受け、全国の土木工事現場で実務を行っています。彼らは日本人社員と共に働き、施工管理に取り組む中で、土木施工管理技士資格や日本語検定試験にも挑戦し、これまでの成果を挙げています。
研修と支援体制の整備
髙松グループは、入社した外国人技術者が安心して働ける環境を整えるため、2024年度に「海外技術者育成就労支援室」を設置します。この部門では、日本語や日本文化、社内の規則や施工管理、安全に関する教育などを提供し、技術者のスキル向上を図ります。彼らに必要な知識を継続的に伝えることで、成長を支援する体制を強化しています。
ダイバーシティ&インクルージョンの理念
髙松グループは、『髙松グループ ダイバーシティ&インクルージョン ビジョン』を掲げています。このビジョンでは、働く仲間の多様性、つまり年齢や性別、国籍、障がい、性的指向、家庭構成などの違いを尊重し、共に協力して力を発揮することを目指しています。ダイバーシティとインクルージョンの推進により、組織としての柔軟性を増し、持続可能な成長を実現することが重要です。
未来の展望
髙松グループは、未来の建設業界において、より多くの外国人技術者が活躍できる環境を整え、彼らの成長を支援することを約束しています。高度外国人財の採用は単なる人材不足の解決策ではなく、国際的に競争力のある企業となるための戦略的な動きであり、多様な視点を取り入れることで組織全体の成長を促進します。これからも髙松グループは、働きやすく、やりがいのある職場環境を整え、すべての社員が最大限の力を発揮できるよう取り組んでいきます。