日台ビジネスの新たな活力「Taiwan Innovation Night 2025」
2025年5月8日、東京にあるJETRO Innovation Gardenで、台湾のスタートアップアクセラレーターであるMighty Netが主催した「Taiwan Innovation Night 2025」が盛況のうちに開催されました。このイベントは、二度目となる国際ビジネスイベントであり、台湾と日本のスタートアップ、投資家、大企業、支援機関が一堂に会し、AIとデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマに討論を行いました。
Mighty Netは、38年にわたるOEMおよびODMの経験をもとに、革新的なハードウェア製品の研究開発から量産まで、いわゆる「ハードウェアイノベーションのラストワンマイル」を担う支援を行っています。近年では、ものづくり支援だけでなく、スタートアップの成長と海外展開を加速するためのグローバル・アクセラレーターとしての活動も推進しています。
オープニングセッションの内容
イベントのオープニングには、Salesforce Ventures、Fujitsu Ventures、JETRO、AWSといった各種のキーパーソンが登壇し、日台双方の連携によるオープンイノベーションのビジョンについて議論しました。日本企業にとって日台間のコラボレーションの重要性が再認識される内容となり、聴衆からの積極的な反響も得られました。
特に、「Shaping the Future with AI & DX」というテーマのパネルディスカッションでは、台湾のベンチャーキャピタルやスタートアップの代表者が、自社の競争戦略を詳細に説明しました。これにより、日本企業にも多くのインサイトが提供され、今後のコラボレーションが期待されます。
台湾スタートアップの展示エリア
展示エリアでは、Startup Island TAIWANが支援する6社の台湾スタートアップが最新技術を披露し、参加者とのインタラクションを深める場が設けられました。製品のデモンストレーションやリアルタイムでのネットワーキングを通じて、多くの商談が生まれるチャンスが訪れました。また、各スタートアップ同士の交流も活発で、今後の協業に向けた合意形成が進む瞬間が見受けられました。
このイベントの特徴としては、日本人アーティストであるTOMMY-ZAWA氏によるグラフィックレコーディングがあげられます。彼の作品はトークセッションの内容や会場の熱気をビジュアルで伝え、参加者の記憶に強く残る印象を与えました。
日台コミュニティのつながりを強化
「Taiwan Innovation Night 2025」は、主催者の株式会社ニリックとの協力を通じて、日台コミュニティのさらなる結びつきを促進する重要な場となりました。Mighty Net CEOのRay Tai氏は、「日本市場は、台湾スタートアップにとって最も重要な隣人です。我々は単なる展示会を超え、次のビジネスを共に創るパートナーを探しに来ています。」とコメントしています。
今後もMighty Netは日本企業との連携を強化し、台湾スタートアップのグローバル展開をサポートしていく方針です。日台のビジネス環境において、より実務的な共創のハブとして、重要な役割を担うことが期待されています。