滋賀大、AI教育導入
2025-03-12 14:28:52

滋賀大学、国内初のChatGPT Educationを導入し教育環境の強化へ

滋賀県彦根市に位置する滋賀大学が、2025年4月1日から国内の大学の中で初めてOpenAI社の提供するChatGPT Education(通称:ChatGPT Edu)を実施することを発表しました。この新たな取り組みは、同大学がデータサイエンスの先駆者としての地位をさらに強固なものにすることを目的としています。

近年、生成AI技術が社会のあらゆる側面に浸透し、その潜在能力が注目されています。滋賀大学は、生成AIの持つ利便性や生産性の向上を活かし、教育の質を向上させることを目指しています。滋賀大学は日本初のデータサイエンス学部を有し、これまでにも多くの先駆的な教育・研究プロジェクトを実施してきました。生成AIについての講義や企業との連携でのシステム開発などを進めており、教育現場での活用を促進しています。

ChatGPT Eduは教育支援ツールとして、高度なAI技術を活用し、個別指導や学習支援、研究サポートを的確に行うことが期待されています。学生が生成AI技術を早い段階から体験し、実践的なスキルを身に付けることができる教育環境の整備が進められます。例えば、プログラミングを学ぶ際にChatGPTを用いてエラーの原因分析や最適なコード提案を受けることなどが可能となります。また、語学学習や論文執筆の際には、文章添削を行うことで学習効果を向上させることができるとして、様々な活用方法が示されています。

さらに、大学全体の業務においてもChatGPT Eduの導入による働き方改革が期待されています。滋賀大学はすでにDX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画を策定し、業務プロセスのオンライン化や、若手職員を中心にした「DX・RPAチーム」による業務効率化に取り組んでいます。事務職員の労働環境改善や、学生が簡単に手続きを行える仕組み作りを通じ、全体的な業務の進化を図る意欲が見受けられます。

滋賀大学が掲げる「未来創生大学」というビジョンは、データサイエンスの研究・教育を通じて社会に貢献することです。国立大学としての社会的役割を果たしつつ、生成AIの活用が進むことはまさに今後の大学教育の在り方に革新をもたらすでしょう。

滋賀大学長の竹村彰通氏は、「OpenAI社との連携を非常に嬉しく思います。これはすべての大学にとってのマイルストーンとなり、日本の大学教育や運営に革新をもたらすでしょう」と語っています。また、OpenAI教育部門のゼネラルマネージャーLeah Belsky氏も、「この取り組みは非常に革新的であり、学びやイノベーションをさらに高める支援を行います」と期待を寄せています。

このように滋賀大学は、生成AIを通じた教育改革を目指し、国内外の様々な機関や企業との連携を進めています。これにより、データサイエンスやAI技術の持つ可能性を一層広げ、未来の教育の在り方に貢献していく所存です。今後の進展にぜひ注目したいところです。


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会社名
国立大学法人 滋賀大学
住所
滋賀県彦根市馬場1丁目1-1
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