イトーキのオフィスチェアが「ウッドデザイン賞2024」で奨励賞を受賞
株式会社イトーキが手がけるオフィスチェア「vertebra03 WOOD」が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会主催の「ウッドデザイン賞2024」において、ライフスタイルデザイン部門の奨励賞を受賞しました。
この「vertebra03 WOOD」は、国産広葉樹のクリ材を使用し、カリモク家具とのコラボレーションによって生まれた製品です。カリモク家具の高い木工技術と、イトーキのエルゴノミクスに基づいた設計技術が融合することで、木材の質感を生かしつつ、快適な座り心地と優れた機能性を両立しています。
特徴的なのは、座面のノンスリップ加工や、繊細なカラーリングによる木目の表現です。これらの細やかな工夫によって、ユーザーはより快適で集中できるワークスペースを実現できます。デザイナーは柴田文江氏です。
X-Innovation Centerも入賞
イトーキは、「vertebra03 WOOD」に加え、奥村組と共同開発した「X-Innovation Center」でも入賞を果たしました。これは、人と技術の未来創造拠点として2023年10月に開設された施設で、産官学民の連携によるイノベーション創出を目指しています。
イトーキは、この施設においても、空間デザインや機能性において知見とノウハウを提供。CASBEEウェルネスオフィス認証の最高位Sランクを取得しており、健康と快適性を重視した設計が評価されました。
ウッドデザイン賞について
「ウッドデザイン賞」は、木を素材とした製品や取り組みを表彰する制度です。今回で10回目の開催となり、応募総数は366点にのぼりました。様々な分野から優れた作品が数多く応募されており、その中から「vertebra03 WOOD」が選ばれたことは、イトーキのデザイン力と技術力の高さを示すものです。
イトーキの取り組み
イトーキは、1890年創業の老舗企業として、オフィス家具の製造販売だけでなく、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスなど幅広い事業を展開しています。
近年は、ハイブリッドワークの普及や働き方の多様化に対応し、生産性と創造性を高める空間DXや、最適なオフィス運用を支援するコンサルティングサービスにも力を入れています。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、常に新しいワークスタイルとワークプレイスの提案に努めています。
「vertebra03 WOOD」と「X-Innovation Center」の受賞は、イトーキのこうした取り組みが評価された証と言えるでしょう。今後も、イトーキによる革新的な製品やサービスに注目が集まりそうです。