ショーケース、AIフュージョンキャピタルグループと資本業務提携でDX事業拡大へ
DXクラウドサービスを提供する株式会社ショーケース(証券コード:3909)は、AIフュージョンキャピタルグループ株式会社との資本業務提携を発表しました。これにより、AIフュージョンキャピタルグループはショーケースの株式公開買付けを行い、連結子会社化を目指します。ショーケースは公開買付けに賛同する姿勢を示しており、今後、両社は経営資源を共有し、事業拡大を図っていく予定です。
地方金融機関への販路拡大が提携の背景
ショーケースは、Webサイト最適化技術や本人確認サービスなど、企業のDX化を支援する様々なサービスを提供しています。特に近年注力している「ProTechシリーズ」と「おもてなしSuite」は、地方金融機関や地方自治体からの需要が高まっています。しかし、東京に拠点を置くショーケースは、地方への販路拡大に課題を感じていました。
一方、AIフュージョンキャピタルグループは、地方金融機関や自治体との幅広いネットワークを持つ企業です。今回の資本業務提携は、ショーケースのDX技術とAIフュージョンキャピタルグループのネットワークを組み合わせることで、地方金融機関への販売拡大を目指した戦略的提携と言えます。
業務提携の内容:相乗効果による企業価値向上
両社は、DX関連技術の開発・導入、商品・ブランド・事業展開の相互連携、経営管理機能の共有、顧客連携などを進めます。AIフュージョンキャピタルグループの地方ネットワークとショーケースのDXノウハウを融合することで、両社の企業価値向上を目指します。
ショーケースの事業内容:多角的なDXソリューション
ショーケースは、「おもてなしテクノロジーで人を幸せに」をコアバリューに掲げ、多様なDXサービスを展開しています。特許技術を活用したWebサイト最適化サービス「ナビキャストシリーズ」、セキュリティ強化サービス「ProTechシリーズ」、企業と顧客をつなぐプラットフォーム「おもてなしSuite」、DX支援開発事業、広告・メディア事業、スタートアップ支援事業、中古スマートフォン販売事業など、幅広い事業ポートフォリオを保有しています。
AIフュージョンキャピタルグループ:地方ネットワークを活かす投資戦略
AIフュージョンキャピタルグループは、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社を完全子会社として2024年10月に設立されました。ベンチャー投資やM&A、直接投資など、幅広い投資活動を行っています。地方創生をテーマとしたファンド組成にも注力しており、地方金融機関との繋がりも深いことが特徴です。
今後の展望:持続的な成長を目指して
今回の資本業務提携は、ショーケースにとって地方への事業展開を加速させる重要な一歩となります。AIフュージョンキャピタルグループのネットワークとショーケースの技術力を組み合わせることで、更なる成長が期待されます。公開買付けの結果、連結子会社となった後も、東京証券取引所スタンダード市場への上場は維持される予定です。今後の両社の動向に注目が集まります。