文教大学で開催された特別講演会
2024年1月15日(水)、文教大学越谷キャンパスでは、特別な講演会が行われました。パリ2024パラリンピックに出場する車いすラグビーの金メダリスト、倉橋香衣選手が参加し、教育学部体育専修の卒業生として貴重な経験を語ってくれました。彼女は、株式会社商船三井およびAXEに所属しています。
講演内容の概要
この講演は人間科学部人間科学科の特別講義として実施され、二宮雅也教授がコーディネーターを務め、ディスカッション形式で進行しました。倉橋選手は、車いすラグビーとの出会いやその魅力を語り、代表チームでの活動や社会人としての生活とスポーツ選手としての両立についての理解を深める貴重な時間を提供してくれました。
倉橋選手は、どんな逆境にもポジティブな視点を持つことが大切だと強調し、彼女自身の経験を通じて学びを得られる内容でした。笑顔で語る姿は多くの学生に感銘を与えました。
学生たちとの交流
講演終了後、倉橋選手は学生たちと個別に意見交換を行い、和やかな雰囲気の中で写真撮影も行われました。参加した学生たちは、彼女の言葉から多くの刺激を受けたと感想を述べています。以下、一部学生の感想を紹介します。
自ら命の危険に直面した経験を持ちながらも、倉橋選手は「生きているだけでもラッキー」と語りました。その思考から新しい挑戦に対する姿勢に驚きました。
体育会の部員として活動している学生は、怪我に対する不安を抱えているものの、倉橋選手の前向きな姿に大きな元気をもらったと言い、今後の応援を約束しました。
男性が中心の車いすラグビー界にあって、倉橋選手の冷静かつ力強いプレーは印象深く、彼女が示すフィジカルの強さに感銘を受けたとの声もありました。
車椅子ラグビーのルールは独特であることを学び、その魅力を感じた学生も多かったようです。障害の重さによって点数が決まることなど、知識が増える機会となりました。
学生の中には、スポーツ選手がどのように仕事と両立しているかに関心がある人も多くおり、倉橋選手が「スポーツ雇用」という枠組みについて語ったことで、大いに理解が深まったようです。
倉橋選手からパリの街についての話を聞き、車椅子利用者にとって不便さがあることを知った学生は、どんな人でも生きやすい街づくりの重要性を感じたと述べました。
文教大学の教育理念
文教大学人間科学部では「人間愛」を基に、人間を多面的に考察し理解を深めることで、より良い人間社会の実現を目指しています。理論的かつ実践的な専門知識を通じて、学生たちの生活向上に寄与する取り組みを今後も続けていきます。
講演会を通して倉橋選手から多くの学びを得た学生たち。今後の彼女の活躍にも大いに期待が寄せられています。