Olloの新たな挑戦
2022-07-11 12:00:07

東大発スタートアップOllo、シリーズAで約2億円の資金調達を実現

東京大学の松尾研究室から誕生したスタートアップ、Olloが最先端の画像認識ソフトウェア「Ollo Factory」の開発を進め、シリーズAラウンドで約2億円の資金調達を成功させた。この新たな資金は、さらなるプロダクトの改良や国内外の工場への導入を促進することを目指している。

Ollo Factoryの革新性



Olloが展開する「Ollo Factory」は、工場現場での作業を高精度で解析するためのソフトウェアである。このシステムは、特にOne-Shot学習技術を用いることで、従来必要とされていた大量の学習データ収集を省略し、1サイクルの標準作業を撮影するだけで、効果的に工程分析を行うことが可能となる。

Ollo Factoryは、登録された標準作業の映像と実際の作業映像をリアルタイムで比較し、作業時間のばらつきやミスを可視化することで、作業効率の向上を実現する。この技術により、改善活動に必要な分析精度を迅速に達成することができ、従来は特定の改善担当者に依存していた業務を短期間で多数こなすことが可能になる。

すでに、Ollo Factoryは30を超える作業現場に導入されており、そのうちの半数以上は海外の工場である。これにより、各現場での作業改善につながっている実績が積み重ねられている。

投資家の評価



この成功を受けて、多くの投資家から高い評価を得ている。株式会社先端技術共創機構の川上登福氏は、Olloの代表である川合健斗氏やCTOの堀氏の高い技術力を称賛し、Ollo Factoryの技術が製造業のデジタル化を加速させることへの期待を表明している。また、DEEPCORE TOKYOの左英樹氏も製造業におけるカイゼン活動の普及に寄与するとの見解を示しており、今後の成長をサポートする意欲を語った。

代表のコメント



Olloの川合代表は、Ollo Factoryが最近多くの現場で活用され、実際に大きな改善効果をもたらしていることを報告。在庫管理や工場運営の効率化に貢献するべく、自社のプロダクトの導入をさらに拡大する考えを明言した。さらに、同社顧問の松尾豊氏は、優秀なメンバーによる技術開発のスピードとユーザーのニーズに応える柔軟さに期待を寄せている。

会社概要



Olloは、東京都文京区本郷に本社を置く、製造業向けの画像認識ソフトウェアを開発・提供する企業である。同社の公式ウェブサイトでも、Ollo Factoryの詳細情報や導入事例が紹介されており、関心のある企業に対してパートナーシップを推進している。

このように、Olloは技術とビジョンで製造業の新たな領域に挑戦しており、今後の展開が期待される。

会社情報

会社名
株式会社Ollo
住所
東京都文京区本郷4-1-5石渡ビル5F
電話番号

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