協栄産業とArentがAIで建築積算業務を革新する提携を締結

協栄産業とArentが業務提携、AIで建築積算を効率化

はじめに

建設業界が直面する労働力不足や効率化の課題に対応するため、協栄産業株式会社と株式会社Arentが業務提携を結びました。この提携の主な目的は、建築積算・見積分野においてAI技術を活用することによって、業務の効率化を図ることです。

業務提携の背景

近年、建設業界では図面に基づく積算や見積もり作業に大量の時間と専門知識が必要となっています。しかし、労働人口の減少が進む中、このような業務に従事する人材はますます不足しています。これに対応する形で、協栄産業とArentは両社の強みを活かし、積算作業の効率化を目指すことを決めました。

協栄産業の強み

協栄産業は、積算システム「FKS」シリーズを全国の1,500社以上に提供しており、長年にわたる経験と実績があります。この技術を基に、より効率的な業務プロセスを提案しています。

Arentの役割

一方、Arentは建設業務のデジタル化を推進する企業であり、AIを活用した自動化技術に精通しています。特に、AIブースト戦略を通じて、ユーザーが意識せずにAIを利用できる環境を整える取り組みを進めています。

提携の具体的な内容

提携の第一弾として、協栄産業の「FKS/FN 2.0」を対象に、Arentの図面認識AIを使用したPoC（概念実証）を実施しています。これにより、図面情報を構造データ化し、積算作業の自動化の検証を行います。

今後は、協栄産業の見積システム「KYOEI COMPASS 2.0」などにも、Arentの生成AI技術を活用して見積作成支援を取り入れ、より一層の業務効率化を進めていく方針です。