障がい児と家族が楽しむ、小笠原諸島5泊6日の旅行体験
この夏、医療的ケアが必要な子どもたちとその家族が小笠原諸島で特別な5泊6日の旅行を満喫しました。主催は、特定非営利活動法人「AYA」。このプログラムは、アンケートを通じて多くの家族から寄せられた「旅行がしたい」という声を受けて実現しました。参加者は医療者の同行があることで、安心して非日常的な体験に挑むことができました。
プログラムの特徴
プログラムの一環として行われた「ドルフィンウォッチング」では、船でイルカを間近で観察しました。小笠原の美しい海での海水浴は「キャベツビーチ」で行い、特製のウェットスーツを着用して泳ぎを楽しみました。また、「小笠原海洋センター」では、保護活動中のウミガメを見学し、その貴重な瞬間を家族で共有しました。
さらに、現地の美味しい食事を楽しむため、ミキサー食に対応した料理が提供され、参加者全員が喜ぶ場面が多数ありました。地元の飲食店や宿泊施設の協力を得て、おしゃれで特別な食事を通じて、コミュニケーションの場も広がりました。
設備とサポート
AYAのプログラムは、事前調査と準備を入念に行った上で実施されました。小笠原の人々や自治体、福祉センター、診療所などからの多大な協力を受けて、参加者が安心して過ごせる環境を整えました。移動手段のバリアフリーや、現地の食事処が親切に対応してくださったことが、特に印象に残りました。バリアフリーの完備されたフェリーや、スロープ付きの宿泊施設など、アクセシビリティが良好であることは参加者にとって大切な要素でした。
参加者の感想
参加者たちは、ここでの経験が「素晴らしい出会いを生んだ」と語っています。「海で子供たちが嬉しそうに遊ぶ姿が忘れられない」、「夕食時のペースト食がとても美味しかった」といった声が寄せられ、特別な体験となったようです。さらに、他の参加者との交流や、地元の方々との温かい関わりが、旅行を通じて新しいつながりをもたらしました。
今後の展望
AYAは、今後もこうしたプログラムを通じて障がい児とその家族の新しい経験を提供していくことを目指しています。今回の旅行を通じて、“可能性”と“機会”を平等に感じられることの重要性を改めて実感しました。子どもたちが持つ無限の可能性に気づいて欲しいと願い、ハンディキャップに捉われず、新たなチャレンジを一緒に楽しむことができる機会を増やしていきます。
AYAについて
特定非営利活動法人AYAは、スポーツ・芸術・文化を通じて子どもたちの成長を支援しています。代表理事の中川悠樹を中心に活動し、様々な背景を持つ子どもたちに新しい体験を提供することをモットーにしています。詳しい情報は
Ayaの公式ウェブサイトをご覧ください。