セキュリティとネットワークの分野で卓越した技術を誇るNetskopeが、最新のデータ保護機能として「Netskope One DLP On Demand」をリリースしました。このサービスは、組織が直面するデータセキュリティの課題を解決し、より一貫性のあるデータ保護を提供することを目的としています。
DLP On Demandの概要
「Netskope One DLP On Demand」は、同社のOne統合データセキュリティサービスに新たに加わる重要なコンポーネントです。このサービスは、Netskopeの技術アライアンスパートナー向けにデータ保護を統合し、オンプレミス環境もサポートします。さらに、DLP APIを導入することで、Netskopeのデータセキュリティポスチャ業務(DSPM)において、DLPの特許取得機能を全て組み込むことができるようになりました。
データセキュリティの新たな標準
Netskopeの提供する統合型データセキュリティは、多様化するシステムや利用シナリオ全体で組織がデータの安全性を確保するための支援を行います。これにより、ユーザーは異なるデータのアプローチを統一でき、一貫性の欠けた分析や断片化したポリシー管理を行う必要がなくなります。また、データの移動、保管、使用といった各フェーズにおけるアプローチの一元化により、リソースの非効率的な使用も解消されます。
統合のメリット
この新機能によって、組織はセキュリティスタックを一元化し、DSPMとDLPによる一貫したデータディスカバリー、分類、ガバナンスの実現が可能になります。具体的には、NetskopeのDLP機能は特に重要であり、新たなAPI統合によってデータセキュリティ部門での過去の開発成果を最大限に活用できます。
Netskopeの製品責任者、ジョン・マーティン氏は、今日の多くの組織がデータセキュリティにおいて一貫した対応ができていない現状を懸念しており、DLP技術の進化を通じて提供するベストプラクティスの重要性を強調します。「私たちの顧客は、その重要なデータがどこにあっても、常に完全に保護されていることを実感する必要があります」とマーティン氏は述べています。
デジタルトランスフォーメーションへの対応
IDCのリサーチディレクター、ジェニファー・グレン氏もまた、この新しいサービスがデジタルトランスフォーメーションの進展やデータの価値、脆弱性の増加に対して重要であると指摘しています。企業の意志決定者は、未来のリスクに備えたデータ損失防止ソリューションの高度な機能を求めており、Netskope One DLP On Demandはそのニーズに応える製品です。オープンAPIの導入により、さまざまなユースケースに柔軟に対応できることも大きな強みです。
フィーチャーと展望
Netskope One DLP On Demandは、3,000以上のデータ識別子や2,100以上のファイルタイプ、40以上のコンプライアンステンプレートなど、豊富な機能を備えています。さらに、特許取得済みの機械学習機能により、組織が求めるデータ保護を一元的に実装することが可能です。
今後、Netskopeはこの新機能を順次展開し、2025年下半期には正式にリリースする計画です。このサービスの導入により、組織のデータセキュリティのモダナイゼーションをさらに加速させるでしょう。Netskopeはこの10年間、統合データ保護のリーダーとして評価され、最近でもIDCの「2025年 MarketScape」においてDLP市場のリーダーに認定されています。さらに、ガートナー社の評価でも優れた実行能力とビジョンを評価され、データ保護機能でトップとなっています。
このように、Netskope One DLP On Demandは、企業が未来のリスクに適切に対処し、より効果的なデータセキュリティを実現するための重要な一歩となることが期待されています。