新入社員意識調査
2024-08-21 13:07:30

新入社員の意識調査2024:不安な働き方とキャリアの展望とは

新入社員の意識調査2024



株式会社マイナビが運営する『マイナビ転職』は、2024年に新卒で入社した新入社員800名を対象に意識調査を実施しました。この調査では、新入社員の給与実態、将来の不安、配属に対する考え方など、多岐にわたるテーマが取り上げられました。

平均給与と将来の見通し



調査結果によれば、全体の新入社員の平均月収は22.2万円でしたが、給与に満足している人の平均は22.9万円であり、不満を持つ人は20.5万円となりました。給与への満足度が低いと感じる新入社員が多く、今の職場にあと5年留まることで「年収が上がる」と考えているのは42.6%にとどまります。これは、給与の将来に対する厳しい見解が広がっていることを示しています。

退職意向の増加



注目すべきポイントは、4人に1人以上が3年以内に退職を考えています。調査によると、男女別で見ると男性は18.5%に対し女性は33.3%が3年以内の退職を希望しており、女性の方が退職意向が高いことが明らかになりました。ライフステージに合わせた働き方を模索する傾向が強く、企業としては早めのキャリアプラン策定が求められているのです。

会社への不満とその理由



入社から2ヶ月の時点で、「会社を辞めたい」と感じた新入社員は約33.4%に達します。その離職理由として最も多かったのは「もう一度就職活動をしたくないから」というもので、続いて「辞めると言いづらいから」「上司や先輩、同僚に恵まれているから」が挙げられました。

配属についての認識



配属に関する意識については、「配属ガチャ」に外れたと感じる新入社員は11.1%と少数派ですが、ポジティブな意見が多く寄せられています。「まずは与えられた環境で頑張る」といった声や「幅広い分野を経験できる」という見解が目立ちました。とはいえ、勤務地や職種が自分の希望に合わない場合には、転職に影響が出るとの声もあり、新入社員のための制度や環境を整える重要性が示されました。

企業が取るべきアプローチ



この調査結果から、新入社員の定着は企業の喫緊の課題であることが浮き彫りになりました。上司や先輩との良好な関係が「辞めない理由」の一つとして浮上していますが、給与やキャリアプランに対する不安は依然として高いです。企業は新入社員が安心して働ける職場環境を整備し、コミュニケーションを強化するための取り組みが求められます。特に、給与の見直しや適正な配属の確保は今後の企業の競争力を支える要素となるでしょう。

総評



新入社員の意識調査により、働く上での不安や期待が浮き彫りになりました。企業が新入社員をつなぎとめるためには、職場の人間関係の強化や、給与の改善、キャリアプランの柔軟性が鍵となります。これらの要素は、企業全体の成長にも繋がることから、今後の施策に必須の取り組みです。新入社員を支える仕組み作りが、企業の持続的発展を助けるでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。