犬のがん治療の進展
2026-01-23 10:57:34

犬の口腔内悪性黒色腫に関する新たな抗がん治療の臨床試験

犬の口腔内悪性黒色腫に関する新たな抗がん治療の臨床試験



山口大学が進行的な犬の口腔内悪性黒色腫に対し、抗PD-1抗体(ca-4F12-E6)を用いた大規模な臨床試験を実施しました。この研究は、獣医師による主導で行われたもので、世界最大の規模となる150頭の犬を対象に進行した口腔内メラノーマの治療効果を検証しています。

研究のポイント


この研究の結果、16.7%の犬で腫瘍が縮小する効果が見られ、副作用は主に軽度で管理可能な範囲内でした。特に、治療における最良の奏効率が確認され、今後の治療法の可能性を示す重要な成果となりました。

さらに、探索的なバイオマーカー解析を通じて、遺伝子変異の蓄積を示す「マイクロサテライト不安定性(MSI)」が高い腫瘍では、生存期間が有意に延長されていることが明らかになった点も注目されます。この成果は、犬におけるがん免疫療法の新たな方向性を示唆しています。

研究の概要


山口大学共同獣医学部の水野教授や伊賀瀬准教授と京都動物医療センターの萩森獣医師が協力して実施したこの研究では、150頭の犬を集め、抗PD-1抗体の有効性と安全性を総合的に評価しました。研究対象となった犬たちは、既存の治療法に対して抵抗性を示しており、新たな治療法の必要性が高い状況でした。

研究背景


犬の口腔内悪性黒色腫は、高悪性度であり、迅速に進行するため効果的な治療法が限られています。ヒトの医療では、免疫チェックポイント阻害薬の効果が証明されているため、犬に対してもこの手法が適用できると期待されていました。しかし、現時点では、犬用の免疫チェックポイント阻害抗体が市販されていないため、この研究が特に重要となっています。

さらなる展開


この研究から得られた成果は、犬における個別化医療へ新たな道を開くものです。特に、MSI検査や血液検査を行うことで、効果が期待できる犬を特定できる可能性があるため、今後の獣医療におけるプレシジョン・メディシンの導入が加速することが期待されています。

今後の方向性


山口大学の研究チームは、今後も様々な腫瘍に対して臨床研究を進める予定です。これにより、犬のがん治療における新たな戦略が確立されることが期待されています。なお、研究結果は、がん免疫療法の専門誌「Journal for ImmunoTherapy of Cancer」に掲載されています。

本研究により犬の口腔内悪性黒色腫に対する新たな治療法の可能性が示され、今後の展開に大きな期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
山口大学医学部
住所
山口県宇部市南小串1丁目1番1号
電話番号
0836-22-2111

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