学生の創造力が集結する「28㎡の創意工夫展」
2025年11月、東京・青山のスパイラルガーデンにて、「第17回エイブル空間デザインコンペティション」のグランプリ作品を実物大で展示する「28㎡の創意工夫展」が開催されます。この展示では、限られた空間にどのような創意工夫を凝らしたのか、学生たちの斬新なアイデアを存分に感じ取ることができます。
エイブル空間デザインコンペティションとは
株式会社エイブルが主催するこのコンペティションは、大学生や専門学校生を対象に、優れた空間デザインの才能を発掘・支援することを目的としています。今年は特に多くの応募があり、8組の学生が最終審査に進出。最優秀作品が選ばれるまでの過程には、厳正な審査が行われます。最終審査会の模様はYouTubeチャンネル「IMAGINE大学」で配信予定です。
28㎡の創思工夫展の詳細
エイブルが選んだグランプリ作品は、京都工芸繊維大学大学院の森川隼さんによる「架構と余白の挿入」。この作品は、伝統的なワンルームの限界を打破し、自由な空間づくりを提案しています。RCの躯体に木製の架構をずらして配置することにより、空間に奥行きを持たせ、使用方法の定義を曖昧にする工夫がなされています。このように、居住者の創意工夫を存分に引き出す住宅の姿勢が感じられます。
展示会は11月7日から9日までの3日間にわたり、スパイラルガーデンで行われ、入場は無料。新たな空間の可能性を提示する若い才能の作品をぜひこの機会にご覧ください。
グランプリ受賞者 森川隼さんの声
森川さんは、グランプリ受賞の感想として、「新しい建築のあり方を考えるのは難しいが、楽しい時間でもあった」と語っています。彼のこの作品は、限られた28㎡の中で新たな生活のスタイルを模索する姿勢を体現しています。このような挑戦的な精神が、次世代の空間デザインをリードしていくことでしょう。
地方創生にも寄与する活動
展示会と同時に、エイブルは地方創生への支援も行っています。「JAPAN DESIGN WEEK」として、愛媛県や北海道札幌市の子どもたちが制作した模型作品の展示を実施。若き才能が集まるこのイベントは、単に作品を見るだけではなく、地域への理解を深める機会でもあります。
まとめ
「28㎡の創意工夫展」は、未来のデザインを担う学生たちの情熱と創造性を直接感じられる貴重な機会です。ぜひ、東京の青山で新しい発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。