豊橋市の新たな動物愛護センター「いきる」
2025年10月1日(水)、愛知県豊橋市に新しい動物愛護センター「あいくる」がオープンします。このセンターは、命の尊さを理解し、動物たちとの共生を目指す地域の拠点となることを目的としています。豊橋市では、動物愛護への理解を深め、収容動物の譲渡を促進するためのさまざまな取り組みを進める予定です。
センターの位置は、豊橋市保健所や保健センターの近くにあり、2024年7月から建設が始まりました。建物は平屋建てで、総延べ面積は997.58平方メートルと広々としており、落ち着いた外観が特徴です。内部には多目的ホールや、猫専用のモデルルーム、犬と猫の譲渡室が設けられ、動物愛護に関する啓発活動や譲渡講習会などが行われます。多目的ホールは、地域のイベントや教室に利用できるスペースとしても開放される予定で、使用が可能とのことです。
猫モデルルーム・愛称決定
猫モデルルームでは、家庭での猫の飼い方を学べる環境が整っており、猫がリラックスして過ごす様子を観察することができます。また、このモデルルームの愛称は「中央製乳キャットルームMilk」として、地元の乳製品作りを行っている中央製乳株式会社との契約に基づいて命名されました。この愛称は、同社の社長が動物との共生の重要性を語ったことから生まれたものです。そして、当社はあいくるが行う啓発活動にも積極的に協力し、自社製品のノベルティグッズを通じて支援を行うことを約束しています。
愛称「あいくる」と啓発活動
動物愛護センターの愛称は市民から公募され、「あいくる」に決まりました。この名称には、訪れる者がかわいらしい動物たちに愛を注ぎ、出会いを楽しむという意図が込められています。465件もの応募から選ばれたこの愛称は、「愛くるしい眼差しの犬と猫がいる場所であってほしい」という願いを反映しています。
また、センターのホームページも新たに開設され、動物愛護に関する情報や啓発イベントの情報を公開する予定です。市長は、このセンターが地域の皆に愛され、長年にわたって利用される施設になるよう努力していくことを表明しています。
開館日と寄附のお願い
あいくるは、平日と土曜日の午前9時から午後5時まで開館し、日曜や祝日、年末年始は休館となります。新たな動物愛護センターの開設には、総事業費約9億5,000万円が投じられています。この資金は、寄附を通じて集められた支援も含まれており、動物の医療機器や飼育に必要な備品などに活用されます。
豊橋市にとって、「あいくる」はただの施設ではなく、動物たちに新しい生命をもたらし、地域全体を明るくする大切な拠点です。今後の活動に期待が高まります。