INPEXが描く未来:CO2メタネーション事業の深層
3月11日、INPEXが主催するセミナーで、CO2メタネーション事業に関する最新の取り組みとその意義が語られます。講師には、INPEXの水素・CCUS事業開発本部 技術開発ユニットのプロジェクトジェネラルマネージャーである若山樹 博士が登壇。カーボンリサイクルの重要性や、低炭素社会の実現に向けた道筋が期待されています。
1. CO2メタネーションの基本
CO2メタネーションとは、大気中の二酸化炭素を原料としてメタンを生成するプロセスです。この手法は、再生可能エネルギーを活用しながら、排出されたCO2をリサイクルすることができ、環境負荷を軽減する可能性があります。INPEXでは、この技術を用いたe-methaneの生産を進め、既存のガスインフラを利用しての低炭素化が実現可能です。
2. 2050年ネットゼロに向けた取り組み
INPEXは2050年のネットゼロを目指し、さまざまな取り組みを展開しています。具体的には、2030年度に目指す姿や、メタネーションをはじめとした5つの分野における施策が検討されています。また、CO2メタネーションの政策についても、METIが推進する官民協議会などを通じて情報を提供し、社会全体での意識向上が図られています。
3. CO2メタネーションの課題と最新の動向
実証事業の中で直面している課題として、平衡反応やコストの問題、また炭素集約度に関する課題が挙げられます。INPEXはこれらの課題を克服するため、反応プロセス技術の開発に力を入れており、NEDOの助成を受けて行われている400 Nm3-CH4/h規模の実証プロジェクトが注目されています。
4. セミナーの内容
セミナーでは、若山博士がこれらのテーマに沿って具体的なデータや成果を基に講演を行います。特に2023年度の成果や、今後の展望についての話が多くの関心を集めることでしょう。また、終了後には質疑応答や名刺交換を通じて新たな人脈の構築も期待されます。
5. 参加方法と受講料
受講者は、会場での参加、ライブ配信、アーカイブ配信から選ぶことができ、受講料は個人35,490円、社内申し込みの場合は30,490円と設定されています。これにより、多様な参加形式に対応し、多くの関心を持った方々に参加の門戸を開いています。
まとめ
CO2メタネーション事業は、持続可能な未来に向けた重要な一歩です。INPEXによる最新の取り組みについての理解を深める絶好の機会となるこのセミナーは、将来的なビジネス展開にもつながる重要なネットワーク形成の場ともなりえます。興味のある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。