イトーキ、関西物流センターの移転と新拠点の開設
株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:湊 宏司)は、物流の効率性と安全性を高めるため、新しい物流拠点「GLP ALFALINK 茨木3」を設立します。この新拠点は大阪府茨木市に位置し、2025年9月1日(月)から本格的に稼働する予定です。
移転の背景
イトーキの現行の関西物流センターは1975年に開設以来、50年以上にわたり稼働してきた歴史を持つ拠点ですが、老朽化や耐震性能の不足が課題となっていました。このような状況から、物流業務の継続性と安全性を確保し、効率的で持続可能な体制を構築するためには戦略的な移転が必要だと判断したのです。
新拠点では約2,000坪という広大なワンフロア構造を取り入れ、作業効率を大幅に向上させると同時に、滋賀のロジスティクスセンターと連携することで、西日本全域における供給網を一新します。これにより、製品の供給が安定し、配送時間の短縮が期待されています。
新拠点の特徴
1. 西日本供給網の再編
新しい拠点の最も大きな利点は、大阪、京都、神戸の中心部に近いことです。交通の要所である名神高速「茨木IC」や近畿道「摂津北IC」へのアクセスは便利で、空港や港湾との連携も容易なため、長距離輸送にも対応可能です。これにより、西日本全域へと広がる供給網を効果的に再構築することが可能になります。
2. ロジスティクスの集約と高度化
新拠点では、オフィス製品や建材の在庫および配送を一元管理し、入出庫オペレーションを効率化することを目指します。ワンフロアの設計により、上下搬送の時間を削減し、全体の作業効率を向上させることができる仕組みとなっています。
3. 従業員の働きやすさを重視
イトーキでは、従業員が快適に働ける環境を「投資」として捉えています。新しい拠点には、外部パートナーとの連携を強化するための「オペレーションルーム」「協創オフィス」、そしてスタッフの休憩に最適な「リフレッシュスペース」が設けられています。これらの空間は、自然な交流や部門横断の連携を促進するような工夫がされています。
特に「オペレーションルーム」は、落ち着いた色合いや上質な素材を用いて、集中しやすい環境を提供しています。「協創オフィス」や「リフレッシュスペース」では、人々が自由に選べるワークスペースを用意し、業務内容や気分に合わせた環境を整えています。
4. 災害対策の充実
新しい拠点の建物は免震構造を採用しており、地震発生時の安全性を高めています。非常時に必要な電力を確保するための発電設備も備えられ、危機管理にも配慮されています。地理的にも大雨や洪水のリスクが低い立地を選んでおり、災害時の影響を最小限に抑える努力がなされています。
新拠点の概要
- - 名称: イトーキ関西物流センター
- - 所在地: 大阪府茨木市南目垣3丁目2番1号 GLP ALFALINK 茨木36F
- - 稼働開始: 2025年9月1日(月)
- - 倉庫敷積: 約2,000坪
- - 事務所面積: 約80坪
- - 構造: 地上6階建、耐火構造、免震構造
- - 配送エリア: 関西2府4県
- - アクセス: 名神高速「茨木IC」5.5km、近畿道「摂津北IC」3.7km、JR茨木駅4.2km
イトーキの使命
イトーキは1890年に創業以来、オフィスのデザインや機能の向上を目指しています。ハイブリッドワークが普及する中で、効率性や創造性を高めるための空間デザインや運営コンサルティングを展開し、新しいワークスタイルを次々と提案しています。
この関西物流センターの移転は、イトーキにとってさらなる発展の一環であり、今後の成長戦略の重要なステップとなるでしょう。