新たなる舞台『平家物語 ―胡蝶の被斬―』、豪華キャストと共にお披露目

日本の古典文学、『平家物語』が新たな形で蘇ります。脚本には名作を多く手掛けてきた小林靖子、演出は迫力満点で新しい時代の感覚を鋭く捉えた朴璐美。振付には舞踊界の異端児とも名高い森山開次が加わり、豪華なクリエイター陣による圧倒的な舞台が展開されます。

今回の公演『平家物語 ―胡蝶の被斬―』では、井上和彦、井上麻里奈、佐倉綾音、下野紘といった豪華なメインキャストが新たに加わりました。彼らは麻実れいや榎木淳弥、緒方恵美、梶裕貴、咲妃みゆ、関智一、高木渉、畠中祐といった実力派とともに、平家一門の様々なキャラクターに新たな息吹を吹き込んでいきます。

公演に際して注目されるのは、約40名が参加するマルチパフォーミングキャストたちです。彼らは自身を表現する多彩な技術を駆使し、観客を八百年前の古の音色と共に物語へと導いていきます。また、邦楽の響きによって、過去の物語が現代に直結する感覚をもたらし、今を生きる私たちにも強く響いてきます。

豊かな表現力を持つ演出家、朴璐美は『平家物語』の真髄を引き出すことに心血を注ぎ、観客が感情的に共鳴するような舞台に仕上げることを誓っています。彼女はこの物語が現代社会に生きる私たちに深く訴えかけ、力を与えるものであることを願っていると語ります。

小林靖子は、「平家物語」の普遍性を強調し、何百年経っても色あせない人間の感情やエンターテイメントの魅力を引き出す努力を大切にしているとコメントしています。彼女の挑戦は、古典に興味が薄い観客にも、この作品の面白さを感じてもらうことです。

また、振付の森山開次は、この歴史的な物語に挑戦することに感謝しつつ、その本質を現代に伝える難しさを味わっています。彼は体全体を使い、その感情を表現することに情熱を燃やしており、「今を生きる私たちは、平家物語にどこまで迫れるか」と自問自答しています。

『平家物語 ―胡蝶の被斬―』は2025年3月14日から17日まで、新国立劇場中劇場で上演予定です。この舞台では慈愛と憎悪、栄光と没落といった人間の複雑な感情を描き出し、観客を深い感動へと誘います。チケットの一般発売は2月1日からですが、先行販売は既に始まっており、いち早くこの歴史的な舞台を体感したい方はぜひ公式サイトをチェックしてください。

この作品は、読売新聞社が推進する「Action!伝統文化」プロジェクトの一環として伝統文化を支える新たな試みです。多くのプレミアムシートを設け、特典付きでの販売も行われるため、ファンの方々には見逃せないイベントとなりそうです。

伝説の物語が新たな命を宿し、観客の心に響く瞬間を共に感じましょう。