阪神淡路大震災からの教訓を未来へ
兵庫県神戸市に本社を構える沢の鶴株式会社は、公益財団法人日本財団の「災害復興支援特別基金」に、特別な商品の売上全額を寄付しました。その商品は「1995年醸造 生酛純米古酒」。
この古酒は、阪神淡路大震災から30年の節目を迎えたことを受けて、教訓を語り継ぎ、今後起こり得る災害への備えとして販売されたものです。2025年1月17日に発売されたこの特別な古酒の売上は、全額で100万円となる予定で、被災地支援の一助となることを目指しています。
「1995年醸造 生酛純米古酒」の背景
阪神淡路大震災は、1995年1月17日に発生し、多くの人々に大きな影響を与えました。この震災では、沢の鶴の蔵も木造の建物がすべて倒壊し、資料館が全壊するという大きな被害を受けました。その後、蔵人たちは復興に向けた思いを込めて、この生酛純米古酒を仕込みました。このお酒には、未来への希望が込められています。
商品のスペック
この「1995年醸造 生酛純米古酒」は720mlで、税込10万円という価格が設定されています。お酒の種類は生酛造りの純米酒で、アルコール分は16.0度です。原材料には米と米麹を使用しており、精米歩合は麹米63%と掛米65%です。特別な商品であり、限定10本のみの販売でしたので、すでに完売となっております。
沢の鶴株式会社について
創業は享保2年(1717年)の悠久の歴史を持つ沢の鶴株式会社は、純米酒を中核とした酒造りを行う企業です。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」をモットーに、地域の特色を生かしたお酒造りを追求しています。初代は米屋を営んでおり、副業として酒造りを始めたことが、現在の日本酒製造のルーツとされています。
会社概要
- - 社名: 沢の鶴株式会社
- - 本社所在地: 兵庫県神戸市灘区新在家南町5-1-2
- - 代表取締役: 西村隆
- - 事業内容: 清酒「沢の鶴」の醸造、販売、及び関連事業
- - 創業: 享保2年(1717年)
- - HP: 沢の鶴公式サイト
このように沢の鶴株式会社は、災害への備えを企業の使命として掲げ、特別な製品を通じて社会貢献を行っています。震災からの教訓を忘れず、これからも未来に繋げていく姿勢が、地域社会にとって大変意義のある取り組みです。