AI搭載ファイバーレーザ溶接機が一関工場で始動
2023年7月中旬、東京に本社を構える株式会社友伸エンジニアリングが新たな技術革新を実現しました。岩手県一関工場に、アマダ社製のAI搭載ファイバーレーザ溶接機「FLW-3000ENE」と、ハンディファイバーレーザ溶接機「FLW-1500MTS」が本格稼働を開始。この導入によって、同社の配電盤や制御盤の品質と効率性が大幅に向上することが期待されています。
導入の背景
配電盤や制御盤は、様々な産業で不可欠な存在です。近年、これらの製品に対して求められる品質や効率が厳格化しています。また、高齢化に伴い熟練の溶接工の確保が難しくなっているため、技術の継承や労働環境の改善は業界全体の喫緊の課題となっています。友伸エンジニアリングでは、これらの問題に対処するため最新の技術を導入することを決定しました。
導入した設備の概要
1.
ロボットアーム式ファイバーレーザ溶接機「FLW-3000ENE」(アマダ社製)
2.
ハンディファイバーレーザ溶接機「FLW-1500MTS」(アマダ社製)
以下、それぞれの機器がもたらす利点について詳しく見ていきましょう。
導入による効果
1. 溶接品質の向上
従来の溶接においては、溶接後に削り作業や歪みの修正が必要でしたが、新しい工法ではスパッタが大幅に減少し、後処理工程がほとんど不要になります。これにより製品の品質が飛躍的に向上することが期待されています。
2. 作業効率の改善
新たな設備によって、納期の短縮やアルミ溶接への対応が可能となるほか、納品後のレーザー加工を行うこともできます。これにより、より多様な顧客ニーズに応える体制が整います。
3. 労働環境の向上
溶接業務に伴う煙や飛散物が大幅に削減されることで、従業員の健康への影響も軽減されます。また、安全で快適な作業環境の実現にも寄与しています。
4. 技術の継承の促進
新しい機器は誰でも操作できるため、技術講習を通じて若手世代へのスムーズな技術継承が可能となります。
今後の展望
友伸エンジニアリングでは、新しい設備の導入に加え、従来の手溶接設備も併用しながら、製品の特性に応じた最適な溶接方法を選択できる体制を整えます。このような技術革新によって、配電盤や制御盤業界全体の技術水準の向上に貢献し、働き方改革にも取り組んでいくことを目指しています。さらに次世代を担う人材の育成にも力を入れ、その結果として業界全体の発展に寄与することを目指しています。
PR活動の展開
友伸エンジニアリングでは、地元の高校や専門学校へのPRポスター配布を予定しています。新技術に対する理解を深めてもらい、将来の人材の確保を目指します。
取材・見学について
新設備の稼働状況や技術に関する詳細について、取材や撮影を受け付けています。事前にご連絡いただければ、工場見学や担当者へのインタビューも可能です。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社友伸エンジニアリング
総務部 部長/塩谷朋之
TEL:042-367-2111
MAIL:
[email protected]
HP:
友伸エンジニアリング