ポーラ文化研究所が発表したスキンケア・メークに関する調査
ポーラ文化研究所は、1976年に設立されて以来、化粧や美意識に焦点を当てた研究を行ってきました。近年では、スキンケアとメークに関する行動や意識の変化を探るため、15歳から74歳までの女性1800人を対象にした「化粧行動・意識に関する実態調査」を定期的に実施しています。そして、この調査の最新レポートが2025年に向けて解析を行い、公表されました。
調査の概要
このレポートでは、主に以下のような観点でスキンケアとメークの変化が分析されています。
- - スキンケア・メークの頻度
- - 使用しているアイテムの傾向
- - 購入時の情報源
- - メークにかける平均時間
スキンケアとメークの頻度
スキンケアを行っている女性の割合は、近年一貫して9割前後の高水準で維持されています。特に毎日スキンケアを行っている人の割合も増加しており、2015年には53%だったのが、2025年には65%に達しました。一方、メークの実施率については、15年から18年にかけては増加傾向でしたが、22年には大きく減少し、その後25年にはほぼ横ばいとなっています。
アイテム使用率の変化
スキンケアに関しては、使用頻度の高いアイテムランキングは変わらず、洗顔料が1位、次いで化粧水、クレンジング、最後に日焼け止めとなっています。しかし、2018年と2022年を比較すると、メークアイテムの使用率は10ポイント以上減少していました。特に口紅やリップグロス、チークカラーといったアイテムは、再び増加傾向に戻りつつあることがレポートから読み取れます。
購入時の参考情報源
メークやスキンケア製品を購入する際の情報源についても興味深い変化がみられました。18年から22年、そして25年にかけて、店頭の商品そのものが依然として最も多くの支持を集めていますが、SNSや動画コンテンツの影響力が増していることも注目されます。これらの新しい情報源が化粧品の選択にどのように影響を与えているのか、今後のトレンドに大いに関係してくるのではないでしょうか。
メークにかかる時間
メークを行っている女性の平均的な時間は、15年から25年にかけて増加しており、特に若い世代での増加が顕著です。10代後半では、約10分以上も時間が増加しており、メークの重要性が若い女性の間でいっそう高まっていることを示しています。
まとめ
ポーラ文化研究所が実施したこの調査は、スキンケアやメークに対する意識の変化を捉えており、特にSNSや新しい情報源の影響が大きくなっていることが浮き彫りとなりました。日本の美意識や化粧文化は、時代の流れとともに変わり続けています。詳しい内容は、ポーラ文化研究所の公式サイトや調査レポートで確認できますので、興味がある方はぜひご覧ください。