ヨルダン・サンド・アライアンス鳥取砂丘の魅力を発信する新たな友好の形

大阪・関西万博で誕生した新たな友好同盟「サンド・アライアンス」が、世界の砂をテーマにした交流の舞台を繰り広げています。この取り組みは、鳥取県とヨルダンが手を結び、共に砂の魅力と文化を発信することを目指しています。特に注目されるのは、ヨルダンのシファ政府代表代行が鳥取を訪れた際の体験です。

「サンド・アライアンス」の成立の背景

関西万博では、鳥取県が代表的な観光資源である「鳥取砂丘」を再現した「鳥取県ゾーン」が設置され、多くの来場者の注目を集めています。このゾーンにおいて、鳥取の砂とヨルダン館の展示が類似していることがSNSで話題となり、両地域は砂を通じての交流を深めることを決意。これが「サンド・アライアンス」の成立へと繋がりました。

この提携により、スタンプラリーなどの共催イベントが予定されており、さらなるアライアンスの拡大も図られています。この取り組みは、万博を通じて砂で結束する新たな外交の形を示しています。

鳥取県への訪問の流れ

友好同盟の一環として、ヨルダン館のシファ政府代表代行は、5月25日に鳥取県を訪問しました。平井県知事の案内の下、特に「鳥取無限砂丘」や砂丘ビジターセンターでの歓迎セレモニーが行われ、サンドとアローラサンドも参加して賑やかさを増しました。

シファ代表代行は、「鳥取砂丘の感触や美しさに感動した」と述べ、初めての鳥取訪問を存分に楽しんだ様子でした。視察した鳥取砂丘では、その壮大な景色に驚き、日本海の美しさにも感激していました。また、砂の美術館や鳥取県の食文化についても興味を示し、今後さらなる友好関係を築くことを誓いました。

鳥取県ゾーンの特長

鳥取県ゾーンでは、鳥取の豊かな自然や文化を紹介するために、まんがをテーマにした展示や、実際の鳥取砂丘の砂を使用した「鳥取無限砂丘」が設置されています。訪れる人々は、虫眼鏡型デバイスを用いて砂の上を歩くことで、鳥取の特産品や観光地を楽しむことができ、またプロジェクションマッピングを通じて鳥取の多彩な魅力を体験できます。

ヨルダン館の魅力

ヨルダン館では「時を紡ぐ」をテーマに、日本とのコラボレーションを展開し、ジョーダンの豊かな文化や味、香りを体験できます。シアタールームでの体験を通じて、実際の砂漠の砂を使った展示や、死海のエッセンスが訪問者を迎え、粘り強い伝統と革新性が融合した独特の空間を提供しています。

未来に向けた展望

「サンド・アライアンス」を通じて、鳥取県とヨルダンの関係は深まりつつあります。この友好同盟が、観光や文化を通じた往来を促進し、多様な交流を生むことが期待されています。今後も両地域が協力し合って、共に発展する道を歩んでいくことでしょう。いずれは、この取り組みが他の地域にも広がり、より多くの砂の素晴らしさが共有されることを願わずにはいられません。