介護現場のDX推進へ、射水市での新たな取り組み

射水市におけるケアプランデータの新たな活用法

富山県射水市が、介護現場のデジタル化を進めるため「ケアプランデータ連携システム活用促進事業」に着手しました。この事業は、地域内の介護サービス事業者に柔軟で効率的なシステムを導入し、業務の生産性向上を目指すものです。株式会社善光総合研究所が委託を受け、同市のサポートを行います。

事業の目的と背景

本事業の大きな目標は、介護業界におけるデジタル化の促進です。特に、公益社団法人国民健康保険中央会が運営するケアプランデータ連携システムを通じ、適切なデータ連携と情報共有を図ることで、介護の質を向上させることを目指します。

善光総研は、過去の全国各地における介護DX支援の経験を活かし、射水市におけるこの取り組みを全面的にサポートします。具体的には、システム導入から実際の活用に至るまでのコンサルティングを行い、介護現場のニーズに応じた支援を提供します。

具体的な支援内容

事業の概要には、説明会や研修会の開催が含まれます。これまでに5回以上の開催を予定し、オンラインと対面の両方を取り入れた形式で行います。さらに、システムの導入支援や実際の利用におけるサポートデスクの設置・運用も行います。すべての業務において、導入効果を定量化する調査も実施し、その結果を報告書としてまとめます。

全国への広がりと将来的な展望

善光総研は、介護のデジタル化を進めるため、2025年度までの伴走支援体制を強化しています。今年度の段階で、すでに全国の32地域、1,000を超える事業所で業務改善のための支援が決定されています。これにより、地域の実情に即した支援を柔軟に行っていきます。

善光総研の役割と使命

善光総研は「オペレーションの模範となる」、「業界の行く末を担う先導者になる」という二つの理念の下、介護福祉施設や居宅介護支援事業所の運営において独自の視点を持ち続けています。これまでに培った知見を集約し、国内外に広めるための活動を展開しており、介護サービスの持続可能性を高めていきます。

特に在宅サービスにおけるデジタル化が急務とされ、厚生労働省の積極的な推進に寄与することを目指しております。今後も、社会福祉法人善光会との協力体制のもと、地域モデルを確立し、その活動を全国へと波及させていくことに尽力します。

会社概要

株式会社善光総合研究所は、東京都港区南青山に本社を構え、介護業務支援システムの開発・販売を行っています。また、介護事業所の経営支援やデジタル人材育成事業も手掛けており、介護の現場で必要とされる知識と技術を次世代に継承することに重きを置いています。詳細な情報は公式ウェブサイト（https://zenkou-lab.co.jp/）で確認できます。

この新たな取り組みは、介護現場のDXを促進し、質の高いサービスの提供を実現するための重要なステップとなります。射水市内における取り組みが、今後の介護業界全体にどのような影響を与えるか、今後の動きに注目です。