エシカルブランド「never leather」の挑戦
廃棄ココナッツを利用した新素材で、エシカル製品を製造・販売する「never leather」が、東京都主催のスタートアップ支援プログラム「TIB PITCH」に採択されました。これに伴い、2024年12月20日から2025年2月13日まで、東京の有楽町に位置する「Tokyo Innovation Base」(TIB)での出店が予定されています。
斬新で環境に優しい新素材
「never leather」というブランド名は、その名の通り動物性皮革に頼らない素材開発を行っています。この新素材は、植物由来の原料で構成され、インドで大量廃棄されているココナッツウォーターを利用しており、約120日で自然に還るため、環境負荷が非常に低いのが特徴です。日本は世界で二番目に多いプラスチックごみを排出しており、プラスチックが分解されるまでには400年以上かかると言われていますが、この新素材は短期間で自然に戻ります。
社会課題へのアプローチ
「never leather」は以下の三つの社会課題に真剣に取り組んでいます。
1.
労働環境:
中川雅里社長がインドで目の当たりにした現実、ムンバイのスラム街での劣悪な労働条件を背景に、フェアトレードの理念を持って製品化が行われています。
2.
動物福祉:
消費者の動物愛護意識の高まりを背景に、新しい選択肢を提供するブランドとして位置づけられています。
3.
環境負荷:
「never leather」の新素材は100%植物由来であり、通常の合成皮革とは異なり、プラスチックの代わりに環境に優しい材料を使用しています。
また、顧客が不要になった製品を返送することで、土に還すサービス「さよならの作法」を導入し、製品のライフサイクル全体に責任を持っています。
TIBでの出店情報
東京都が開設したスタートアップ支援拠点「TIB」では、革新を促進するピッチイベント「TIB PITCH」が行われ、選ばれた事業は実際に販売の機会が与えられます。出店が決定したのは、2024年12月20日から2025年2月13日までです。
- - 営業時間:平日11:00~19:00、土日祝11:00~17:00(火曜定休)
- - 場所:TIB(Tokyo Innovation Base)1F SHOPエリア
- - ラインナップ:名刺入れ、キーケース、文庫本カバー、しおり、小物トレイや新作のペンなど
エシカリージャパン代表の期待
今回の採択を受け、代表の中川氏は「日本と世界を繋ぐエシカルブランドとしての成長を目指す」と意気込みを述べています。試験販売を通じて得られるフィードバックや新たなコラボレーションの可能性を楽しみにしているとのことです。
未来への展望
「never leather」は今後、日本全国での委託販売も視野に入れており、興味のある店舗と連携していく予定です。ココナッツ由来の新素材を業者に向けて極力広めていく方針です。また、PEF認証を取得した持続可能な素材を使い、OEM開発に取り組むことも考えています。
エシカリージャパンは、エシカル製品を通じてより良い社会を実現することを目指し、今後のさらなる展開に期待が高まります。