新たな観光スポット、山添村の縄文エクスペリエンス
奈良県山添村が新たな観光プロジェクト「縄文エクスペリエンス」を立ち上げます。このプロジェクトは、古代の縄文時代をテーマに、地域の豊かな自然と文化を体感できるイベントです。運営するのは、大阪に本社を置く株式会社冒険の森。国内に15以上の施設を運営するアウトドア企業が手掛けるこのプロジェクトには、日本の歴史を知る良い機会が詰まっています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、山添村の大自然と長い歴史を背景にしています。縄文時代から人々の暮らしが自然と共生してきたこの地域は、淀川、木津川、名張川という重要な河川を利用して栄えてきました。古くから京都や奈良の大仏に使われる木材の供給地であった山添村では、自然と人間、そして文化が密接に関連しています。このような背景をもとに、訪れる人々に自然の大切さと歴史に触れ合う体験が提供されます。
森の冒険施設「ボウケンノモリ」
「ボウケンノモリ」は、未利用の森林を遊び場にすることを目指して設立された施設です。樹上アスレチックやジップラインを含むアクティビティは、特にヨーロッパで人気を博しています。2008年に設立されたこの施設は、地域の魅力を引き出し、参加者の笑顔を生むことを目指しています。かつて事業が中止された山添村の土地に新たな楽しみを提供する役割を果たしています。
プレイベントの詳細
「縄文エクスペリエンス」の構想発表と共に、2024年にはプレイベントが予定されています。
- - 10月14日(スポーツの日):第1回プレイベント
- - 11月4日(文化の日振替):第2回プレイベント
どちらも午前9時30分から参加者を募る予定です。定員は20名までで、事前予約が必要です。
イベントスケジュール
両日のイベントは以下のようなスケジュールで進行します。
- - 09:30 受付開始
- - 10:00 第一部:縄文体験(弓矢作り、石器作り、火起こし)
- - 13:00 BBQ開始
- - 15:00 終了・記念撮影
- - 15:30 第二部:樹上のアスレチック体験
- - 17:00 完全終了
縄文BBQ体験の内容
参加者が楽しむことができるのは、縄文時代の食事を再現したBBQ体験です。まず、弓矢作りや石器作りからスタートし、その後BBQを楽しむという流れです。ここで得た体験は、単に楽しむだけでなく、縄文人の生活を学ぶ貴重な機会となります。特に、南山大学とのコラボレーションによって行われる石器作りでは、実際に黒曜石を使って自分だけの道具を作ることができるかもしれません。
監修者の期待
南山大学の上峯準教授は、1万年以上前の文化をただ学ぶだけでなく、現代社会に生かすための知恵や生活様式を体感する機会であると述べています。このプロジェクトは、現代人が忘れかけている「自然との共生」を教えてくれる素晴らしい試みであると期待されています。
未来の展開
今後の展開として、縄文時代の暮らしを再現した宿泊施設の構想も進められています。この施設では、訪れる人々が古代の生活を体験することができ、自然と調和した生活を送ることが可能です。体験型観光の核となるこの拠点が、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。
施設の基本情報
- - 名称:ボウケンノモリ やまぞえ
- - 所在地:奈良県山辺郡山添村三ケ谷1680
- - 敷地面積:約140,000平方メートル
- - 営業時間:9:00~17:00(最終入場時間15:00)
- - 休園日:火・水曜日
- - 利用料金:ツリートップアドベンチャー(小人・大人共に3,800円)、チャレンジコース(小人・大人共に2,500円)
この「縄文エクスペリエンス」は、未来に向けた新しい観光名所として、地域の魅力を再発見し、体験を通じてたくさんの人に山添村を訪れてほしいという望みを込めています。