ケニアとのICT分野協力を深化させる日・ケニアワークショップの成果
日・ケニアICTワークショップの開催結果
令和7年6月24日、総務省はケニア共和国の情報通信・デジタル経済省との共同で「日・ケニアICTワークショップ」を開催しました。このワークショップは、令和6年2月に締結された情報通信技術に関する協力覚書に基づいて行われました。この取り組みの狙いは、日本とケニアの間でのICT技術の共有と将来的な協力の礎を築くことでした。
開催の概要
日時と場所
このワークショップは令和7年6月24日、ナイロビ近郊のコンザテクノポリスにて実施されました。この地域は多くのテクノロジー企業が集まるハブであり、ICT産業の発展が期待されています。
参加者
日本側からは、総務省の野村国際戦略局次長をはじめとする政府関係者、ICT企業、そして在ケニア日本国大使館の職員が参加しました。ケニア側では、情報通信・デジタル経済省のタヌイ次官が先導する形で、通信庁やコンザテクノポリスの関係者、現地のICT企業が参加しました。
ワークショップでの主な内容
このワークショップは、データセンター、Open RAN、ネットワークの進展、ICTソリューションの導入に関する日本の先進的な技術やサービスをケニア側に紹介する場でした。参加者たちは積極的な意見交換を行い、両国間の協力や連携におけるさまざまな可能性を探りました。
特に、ケニアの情報通信関係の省庁や企業関係者とのネットワーク強化が重要なテーマとして扱われ、双方の関心を引きつける内容でした。日本側は、技術力を生かした提案を行うことで、次のステップへと進むチャンスを確保しました。
TICAD9に向けた構想
さらに、ワークショップでは、今年の8月に横浜で開催予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD9)を見据え、日本とケニアの協力を今後も推進していくことで合意されました。両国は、ICT分野での協力が経済発展や社会課題の解決に寄与することに期待を寄せています。
今後の展望
日・ケニアICTワークショップは、国際的な視野で日本のICT技術を広める重要な一歩となりました。今後も、両国は長期的な視野に立った協力関係を構築し、デジタル経済の発展や技術革新を共同で推進していくことが期待されています。これにより、ケニアはデジタル社会への移行を加速させ、日本は国際的な存在感を増すことができるでしょう。
今回のワークショップは、両国の新しい友好の証として、ICT分野でのさらなる協力を促進する礎となることでしょう。