3月21日、茨城県水戸市にある水戸南高等学校で地域団体と連携した「フードパントリー」が行われました。このイベントには、生活協同組合パルシステム茨城 栃木と認定NPO法人セカンドリーグ茨城が協力し、生徒たちに無料で食品を提供しました。今回の配布会は、定時制に通う1・2年生を対象としており、1月に続いての2回目の開催です。
パルシステム茨城 栃木は、国産小麦を使用したホットケーキミックス150袋を提供し、さらに地元から寄贈された米や保存加工食品、飲料、菓子類も用意されました。配布が開始される前から、修了式を終えた生徒たちは集まり始め、予想以上の盛況ぶりで、配布は予定の約1時間を短縮して30分で完了するほどでした。
このフードパントリーは、経済的な理由で困っている人々に食品を提供することを目的としています。提供の場を設けることで、必要な人々の生活を支援し、社会的なつながりを創り出し、同時に食品ロスの削減にも寄与しています。また、セカンドリーグ茨城の取り組みとして、市内の5つの子ども食堂が協力し、より多くの支援を実現しています。
当日、参加した生徒たちはたくさんの食品を手にし、驚きと喜びの声を上げていました。「こんなにたくさん、どうやって持って帰ろう」と思わずつぶやく生徒もいれば、「今日はフードパントリーに参加するために登校した」と楽しみにしていた様子が伺えました。この日、その多くはお土産のように段ボールに詰めた食品を持ち帰り、友人たちと笑顔で話し合う姿が印象的でした。
平野校長は、「生徒たちには、必要なだけ遠慮せずに持って帰るよう伝えています。大人になった時に社会に貢献することで、恩返しをしてほしい」とその思いを語りました。そして、パルシステム茨城 栃木は、地域団体との連携を強化し、今後も様々な社会的な問題に対処していく考えです。
このフードパントリーの開催が生徒たちに笑顔をもたらし、地域での支援活動の意義を改めて感じる機会となったことは確かです。地域社会の絆を強め、次世代を育てる活動が今後も続いていくことを期待したいです。