複合型詐欺が新たな脅威に!トビラシステムズの最新レポート
トビラシステムズ株式会社が発表した「特殊詐欺・トレンド詐欺手口レポート2025」によれば、特殊詐欺の新たな傾向として、複数の手段を用いる「複合型詐欺」が増加しています。具体的には、ニセ警察詐欺やSNSを利用した投資詐欺、ボイスフィッシングなどが急増中であることがわかりました。
2025年の詐欺トレンド
2025年の特殊詐欺の特徴は、電話だけでなく、SNSやメッセージアプリ、ビデオ通話など多様なチャネルを利用する傾向が顕著になっています。従来のタイプの詐欺では単独の手段に依存していましたが、今やハイブリッド型に進化しました。
これは、犯行側が様々なチャネルを駆使することで、ターゲットの混乱を招き、より信じ込ませやすくするための工夫であると考えられます。特に、ディープフェイク技術の進化により、個人の情報を悪用した巧妙な詐欺が増えている点に注意が必要です。
2025年には、特殊詐欺による被害額が1,096.7億円に達し、過去最高値を記録しました。この被害の拡大は、社会のコミュニケーション手段と現代技術の進化が影響していると考えられています。
三大複合型詐欺手口
1. ニセ警察詐欺
ニセ警察詐欺は、2025年で最も多く見られる手口の一つです。警察を名乗る者が「あなたに犯罪の疑いがかかっている」と不安を煽り、金銭を騙し取ります。この手法は、直接の電話から始まり、LINEなどのメッセージアプリに誘導し、ビデオ通話で圧力をかけるという複雑な流れを見せています。
特に注意すべきは、携帯電話への接近が増加している点です。スマートフォンの利便性を悪用することで、20代や30代の若者も狙われやすくなっています。また、国際電話の番号を悪用するケースも増えております。
2. SNS型投資・ロマンス詐欺
SNSを利用した詐欺も多く、特に投資や恋愛感情を利用した手口が目立っています。SNS型投資詐欺では、偽の広告を見せた後、LINEなどのグループチャットで架空の利益を強調し、金銭をだまし取ります。
ロマンス詐欺では、メッセージ交換を介して信頼関係を構築し、その後投資話に誘導します。ここでも、ディープフェイクを使ったビデオ通話が信頼を深める手ものとされています。
3. ボイスフィッシング
ボイスフィッシングも増加傾向にあります。自動音声で始まり、メールやSMS経由で偽サイトに誘導し、銀行情報を盗み取る手法が広まっています。特に法人を対象とした攻撃が増加しており、数億円規模の被害も確認されています。
国際電話詐欺の国番号ランキング
トビラシステムズの調査によると、最も多くの国際電話がかかってきた番号は「+1」。アメリカやカナダの番号が悪用されています。
詐欺被害を防ぐために
特殊詐欺に対抗するためには、まず電話でお金についての話が出たら、詐欺を疑うことが重要です。また、迷ったり不安になった場合は、信頼できる人や警察に相談するようにしましょう。迷惑電話対策サービスも積極的に活用し、日常的な対策を講じていくことが大切です。これからの年末年始は、家族や知人への注意喚起も忘れずに行いましょう。
トビラシステムズについて
トビラシステムズは特殊詐欺やフィッシング詐欺対策のサービスを提供する企業で、固定電話とモバイル向けの迷惑情報フィルターサービスにより、多くの人々の安全を支援しています。公式サイトでは、詳細情報を確認できます。