特定投資家向けトークン
2025-12-02 10:40:32

国内の革新、特定投資家向けセキュリティ・トークン発行を達成

国内初の特定投資家向けセキュリティ・トークンの発行



日本の金融市場に新たな風が吹いています。野村ホールディングス株式会社とその関連企業である野村アセットマネジメント、野村信託銀行、株式会社BOOSTRYの4社が共同で、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を用いたセキュリティ・トークンの発行手続きを完了しました。この取組みは、国内初の私募セキュリティ・トークンとなり、約80億円の資金を集めることに成功しました。

このセキュリティ・トークンは、「ノムラ・プライベート・シリーズ・B Dash Fund 5・トークン化VCファンド202510(特定投資家専用)」として位置付けられ、特定投資家専用に設計されています。従来、VCファンドへの投資は複雑な契約や管理が伴うため、特定投資家にとって参入のハードルが高かったのが実情でした。しかし、今回のセキュリティ・トークンの導入によって、その障壁を大きく低下させることが可能となります。

セキュリティ・トークンとブロックチェーン技術の融合



このセキュリティ・トークンの恩恵として、BOOSTRYが開発したコンソーシアム型プラットフォーム「ibet for Fin」により、受益権の記録や移転をブロックチェーン上で効率化します。これにより、投資事業有限責任組合を用いた従来のスキームに比べて、契約や管理が格段に容易になります。特に個人投資家がVCファンドへアクセスできる新たな道が開けることは、この分野における投資機会の増加に直結しているのです。

VC投資の重要性



VCファンドは、国内の成長企業への資金供給を担う重要な存在です。イノベーションを促進し、新たなビジネスを生むための資金源として、その役割はますます重要性を増しています。野村グループは、ブロックチェーン技術を活用した私募セキュリティ・トークンの発行を通じて、持分の管理や流通の効率化、それに伴う透明性の向上を実現していきます。このように、同グループは投資事業有限責任組合の新しい形を切り開くことで、より多くの投資機会を提供することを目指しています。

今後の展開



野村グループは、プライベート領域での投資機会を拡大する戦略を進めており、今回のファンドの取扱はその一環です。今後も、幅広いプライベート・アセットへの投資機会を提供していく方針です。また、セキュリティ・トークンの利用による電子的な名義管理や権利移転の自動化が実現することで、従来の煩雑な事務手続きが大幅に軽減される見込みです。

この新しい投資手法が、どのように日本の金融市場やベンチャーキャピタルの未来を変えていくのか、大いに期待されます。安全性と信頼性を重視しつつ、新しい時代の投資モデルを確立していくことが期待されています。金融リテラシーの高い個人投資家にとって、これは新たな投資のチャンスを意味するでしょう。

この取り組みは、日本の投資環境に新たな風を吹き込むものであり、今後の動向が注目されます。詳しい情報は野村アセットマネジメントの公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
野村アセットマネジメント株式会社
住所
東京都江東区豊洲二丁目2番1号
電話番号

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