トプコン、次世代型3Dレーザースキャナー『CR-P1』を発表
株式会社トプコンが新型3Dレーザースキャナー『CR-P1』シリーズを2025年7月に発売します。この新しいスキャナーは、建設現場においてますます重要視される3次元計測ニーズに応え、最大200万点/秒という驚異的なスキャン速度を誇ります。
1. 進化する建設業界
最近の建設業界では、国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」やBIM(Building Information Modeling)の普及に伴い、3Dデータの取得と活用が急務となっています。これにより、効率的な工程進行や品質の向上、さらには生産性の飛躍的な改善が求められています。特に、深刻な人手不足が続く中で、少人数でも迅速に高精度の3Dデータを取得することが必要とされています。
2. CR-P1の特長
`CR-P1`シリーズは、そのような時代のニーズに対して、以下の特長をもっています。
高速・高密度・高精度
従来機に持ち込まれた長距離・高精度の特性を保ちながら、最大200万点/秒のスキャン速度を実現。これにより、計測の効率が劇的に向上します。
最大スキャン範囲400m
一度の計測で広範囲をカバーできる最大400mのスキャン範囲を持っています。高所に位置する構造物や高圧電線などの対象物も正確に計測可能です。
軽量設計
本体はわずか4.4kgの軽量で、三脚との着脱も簡単に行えるクイックリリース機構を搭載。この軽さにより、高低差のある現場でもストレスなく操作でき、機動力を高めています。
3. さまざまな計測スタイル
ユーザーは、現場での即時解析が可能な『Collage Site』と、オフィスで高度な解析を行う『Collage Office』から計測スタイルを選択できます。目的に応じた使い分けが可能です。
4. 選べるカメラセンサー
内蔵カメラによる色再現の優れた撮影と、外付けパノラマカメラを選択することができます。特に、外付けカメラは約2秒での撮影が可能で、迅速な計測を実現します。
5. ステータス確認の機能
本体に搭載されたライトと音によって、スキャンおよび撮影の状況をリアルタイムで把握できます。これにより、遠隔操作の際も安心して計測作業を行えます。
6. 価格とモデル
『CR-P1』シリーズは3つのモデルで構成され、具体的な価格は以下の通りです。
- - CR-P1 S(スキャン範囲100m): 8,250,000円(税込)
- - CR-P1 M(スキャン範囲200m): 9,350,000円(税込)
- - CR-P1 L(スキャン範囲400m): 12,100,000円(税込)
7. 会社情報
トプコンは、建設のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、医療、農業といった分野においても社会的課題を解決するグローバル・ソリューションプロバイダーです。設立は1932年と歴史も長く、東京証券取引所プライム市場に上場している企業です。
今後も、トプコンは建設業界のニーズに柔軟に対応し、より良い作業環境の実現に向けて取り組んでいきます。新型『CR-P1』シリーズは、その一環として、建設現場の新たなスタンダードとなるでしょう。