アブダビのサディヤット文化地区にある「teamLab Phenomena Abu Dhabi」では、2025年12月16日から新たなアート作品《質量のない太陽と闇の太陽》が公開されます。この作品は、無数の光の球体が空間に散らばり、観客の動きに呼応する仕組みになっており、まるで私たち自身が一部となっているかのような感覚を体験できます。
さらに公開される《Megaliths in the Roots Garden》では、新たに下のフロアも体験できます。この空間では、木々の根が空中で生育できる特別な環境が再現されており、訪れる人々は自然の神秘に触れることができます。多くの研究が示す通り、森の木々は菌根菌のネットワークを通じて同士をつなぎ、相互に影響し合っています。ここにあるメガリスと木々の根は、人間が特別に創った環境にあたりますが、土壌が存在しないため一見自由なようでいて、その実、閉じた空間の中で見えないつながりを感じます。
サディヤット文化地区の重要性
「teamLab Phenomena Abu Dhabi」は、アブダビの文化・教育とイノベーションを促進する中心的な施設です。この地区が完成すると、ルーヴル・アブダビをはじめとする様々な文化機関が集結し、現代アート、歴史、自然についての知識と理解を深める場となります。また、アブダビ・アートや文化サミットなど多彩なイベントが定期的に行われ、訪れる人々に新たな体験を提供します。アブダビの独自の文化を体感できる場としての役割がますます重要になるでしょう。