古野電気が革新をもたらすシーフードショー登場
古野電気株式会社が2025年8月、東京ビッグサイトで開催される「第27回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に参加することを発表しました。本イベントは、水産業の未来を見据えた技術革新や新製品の紹介が期待される場として、多くの関係者が注目しています。
持続可能な水産業を支える各種サービス
古野電気は、持続可能な水産業の実現を目指し、革新的な技術やサービスを展開しています。特に、養殖漁業向けの「Aqua Scope™」や、定置網漁業向けの「漁視™ネット」など、センシング技術やAIの活用を通じて漁業現場を支援する取り組みが注目されています。
Aqua Scope™: 養殖管理の新時代
「Aqua Scope™」は、養殖現場で必要なデータをセンサーを使用して自動的に収集・統合するサービスです。このサービスは、効率的な養殖運営を可能にし、持続可能な漁業の実現に向けて現場の意思決定をデータで支えます。具体的には、水質や魚の健康状態に関する情報をリアルタイムで把握することができ、問題が発生した際には即座に対応が可能です。
漁視™ネット: 定置網漁業を進化させる技術
さらに、「漁視™ネット」は定置網に魚群探知機を設置し、網内の魚群や水温の状況を遠隔で監視するシステムを提供します。ネットワークを介して情報が可視化され、操業の効率化や省エネ化につながります。この技術により、漁業者はリアルタイムで潮の流れや網内の状況を把握でき、操業の判断を迅速に行うことができます。
漁視™ダイアリー: いつでもどこでも操業状況の把握
「漁視™ダイアリー」は、漁船に搭載された各種計器の情報をクラウドに集約することで、離れた場所からでも操業状況を監視できるサービスです。このシステムは、魚探やソナー情報、水温や潮流データも含め、漁業者同士で情報を共有することができます。この連携によって、より効率的な操業が可能になります。
出展の詳細
「第27回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」では、古野電気が提供するこれらのサービスについて詳しく紹介されます。イベントは2025年8月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催され、古野電気はフィッシュネクスト技術展に出展します。
- - 会期: 2025年8月20日(水)~22日(金)
- - 会場: 東京ビッグサイト 東館 5・6ホール
この展示会の目的は、新しい技術を通じた持続可能な漁業の推進や、業界全体の知見を深めることにあります。また、一般社団法人 大日本水産会が主催するこのイベントは、水産業界の最新トレンドをリードする重要な場としての役割も果たしています。
企業の成り立ちと未来
古野電気株式会社は1948年に世界初の魚群探知機の実用化に成功して以来、舶用電子機器の分野で数多くの革新を行ってきました。90か国以上に展開する販売網を基盤に、高品質な製品とサービスを提供し続け、漁業界の未来を支える存在となっています。今後も、持続可能な漁業の実現に向けた取り組みを強化し、さらなる発展を目指していくでしょう。
まとめ
古野電気の新技術は、漁業における持続可能性を高めるための大きなステップとなるでしょう。シーフードショーでの出展を通じて、未来の水産業へ向けたイノベーションが、より多くの関係者に届くことを期待しています。