トヨタ・モビリティ基金による交通安全啓発動画放映
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、交通事故死傷者ゼロを目指し、新たに「タテシナ会議」の一環として児童に対する啓発活動をスタートしました。この活動は、歩行中の交通事故に最も多く遭遇する年齢層が7歳であることを広く周知させ、子どもたちを取り巻く環境の安全意識を高めることを目的としています。
啓発動画の内容と目的
TMFは特に、危険な体験をせずに子どもたちが自ら安全意識を育むことに注力した啓発手法の開発を行っています。新しい啓発分科会では、児童の交通事故をなくすための効果的なアプローチを模索し、その一環として、2025年11月1日から渋谷109フォーラムビジョンで「今日も『おかえり』と言えるように」というタイトルの啓発動画を放映することが決定しました。この動画は、視覚的に子どもたちの注意を引き、安全行動の重要性を伝えることを目的としています。
「タテシナ会議」とは
交通安全をテーマにした「タテシナ会議」は、毎年、交通安全に祈りを捧げる蓼科山聖光寺で開催される夏季大祭の中で、自動車業界のリーダーたちが集まり、交通安全に関する重要な議論を行う場です。2023年には、実効性ある活動を進めるために5つの分科会が設立され、その中の一つが新しい児童への啓発分科会です。
この分科会は、子どもたちが自分の力で交通事故を回避できる能力を高めることを目指し、教育と啓発活動を展開しています。TMFと共に認知度向上に向けて協力している企業には、ブリヂストンサイクル、トヨタ自動車、豊田合成、豊田通商、公益財団法人豊田都市交通研究所などがあります。
安全意識向上の必要性
なお、TMFは最近実施した保護者への認識調査から、歩行中の交通事故で最も多い死傷者が7歳であることの認知度が全国で約4割にとどまっていることを示しています。このデータは、事故防止のためには更なる啓発活動が必要であることを裏付けています。
トヨタとしては、創業から現在に至るまで、すべてのステークホルダーを尊重し、社会貢献に尽力してきました。TMF設立以降はモビリティを通じた豊かな社会の実現を目指し、さまざまな課題に取り組んでいます。
まとめ
今後、渋谷109で放映される啓発動画を通じて、子どもたちとその周囲の人々へ交通事故防止のメッセージを効果的に伝え、社会全体で安全な移動環境を築いていくことが期待されています。私たちの子どもたちが安全に生活できる社会を目指すために、啓発活動が重要な役割を果たすことになるでしょう。