ブラザー工業、インド・プネに新テクノロジーセンター開設
2023年6月5日、ブラザー工業株式会社の子会社、ブラザーマシナリー(インド)が、インドのマハラシュトラ州プネ市において新たなテクノロジーセンターを開設しました。この施設は、ブラザーが国内に設けた3カ所目の工作機械ショールーム併設の拠点として機能します。これにより、今後のマーケティング活動やテクニカルサポート体制が一層強化されることが期待されています。
テクノロジーセンターの概要
- - 所在地: Plot No. J 20, M.I.D.C, Bhosari, Pimpri Chinchwad, Pune, Maharashtra, India 411026
- - 施設用途: マーケティング、テクニカルサポート、工作機械の展示・加工実演、セミナー開催、テスト加工、サービスサポートなど
- - 延べ床面積: 650㎡(ショールーム部分:190㎡)
インドにおける事業拡大の背景
インドは現在、世界最大の人口を有し、今後も人口の増加と経済の成長が見込まれています。このような環境の中、自動車や二輪車向けの工作機械の需要は急増するでしょう。これを受けて、ブラザーは2021年に南部のベンガルールにテクノロジーセンターを開設し、その後、2022年にはブラザーマシナリー(インド)を設立、2023年には北部のグルグラムにも新たなセンターを立ち上げました。これに続いて新しいセンターを設立することで、インド西部の市場において顧客により近いサービスが提供できるようになります。
ショールームの展示内容
今回開設されたショールームでは、コンパクトマシニングセンタであるSPEEDIO(スピーディオ)シリーズの5機種が展示されています。これらのマシンは、製品加工に関連する相談やテスト加工のリクエストにも対応しています。各モデルには、S700Bd1、S700Xd2、R450Xd1、M300Xd1-5AX、H550Xd1が含まれています。顧客はこれを通じてブラザーの製品を直接体験することができ、ニーズに合った機械の選択をサポートします。
今後の展望
ブラザーは、今後この新しいテクノロジーセンターを通じて、さまざまなセミナーや実機を使用した加工・試切削の実演を行い、顧客に対してブラザーの工作機械の高い生産性や環境性能をアピールしていく方針です。これらの取り組みによって、より多くの顧客が安心して製品を使用できる体制を整えることも目指しています。また、インドでの事業拡大を進めることで、地域内での影響力を高めることが期待されています。
これにより、ブラザーは国内に6カ所、海外に13カ所のテクノロジーセンターを持つこととなり、マーケットでの競争力を一層強化することができるでしょう。