レガシーERPの現状と課題
最近の調査によると、約60%の企業がレガシーERPを保有しているという。その結果、運用現場での課題が浮き彫りとなっている。経済産業省、デジタル庁、IPAが公表した「レガシーシステムモダン化委員会 総括レポート」においても、企業の基幹システムには、多くのレガシー要素が残存していることが示されている。
課題の背景
レガシーシステムの背景には、次のような課題が存在する。
- - ブラックボックス化: システムが複雑になることで、障害発生時の原因を特定するのが難しい。
- - 性能状況の把握: 日常的な性能状況の把握ができず、業務に支障をきたす可能性がある。
- - データの活用制約: 業務プロセスの見直しやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に対する障壁となる。
オンプレミスのERPの課題
オンプレミスで運用されているERPについては、アプリケーションの安定性とは裏腹に以下の問題点がある。
1.
DBAの人材不足: データベース管理者(DBA)の確保が難しくなっている。
2.
運用ルールの属人化: 担当者や運用ルールが特定の個人に依存しているため、業務の継続性が確保できない。
3.
性能劣化: データベースのパフォーマンスが低下しているにも関わらず、原因調査や改善策の実施が遅れている。
4.
クラウド移行への準備不足: クラウドネイティブな環境への移行を視野に入れた際に、現行の運用を維持したいというニーズが高まっています。
VENTURY PerfCareの提供する解決策
こうした現状を受け、VENTURY PerfCareは「ERP × Oracle Database」に特化したサービスを展開している。このサービスは、以下のような特徴を持っています。
- - 性能診断サービス: Oracle Databaseの性能測定と設計診断を行い、結果を詳細なレポート形式で報告する。
- - 属人化の解消: 専門のデータベース管理者がいなくとも安心して運用できるよう支援。
- - 改善提案: Databaseの処理性能や設計の適正性を可視化し、具体的な改善策を提示する。
サービスの流れ
VENTURY PerfCareでは、レポート作成までの過程を以下の5つのステップで進めることで、顧客に負担をかけずにデータベースの状態を可視化します。
1. ヒアリング: お客様の現状を把握。
2. 診断: システムの性能を測定。
3. 分析: データをもとに問題点を分析。
4. レポート作成: 詳細な診断結果をまとめる。
5. 報告会: 結果を説明し、今後の戦略を提案。
今後の展開
VENTURY PerfCareは、今後もJDEだけでなく、Siebel、EBS、SAPなどのOracleデータベースを用いたERP製品に特化したサービスを展開する予定です。
- - JD Edwards: VENTURY PerfCare for JD Edwards
- - SAP: VENTURY PerfCare for SAP/Oracle
- - EBS: VENTURY PerfCare for EBS/Oracle
- - Hyperion: VENTURY PerfCare for Hyperion/Oracle
- - Siebel: VENTURY PerfCare for Siebel/Oracle
代表者のメッセージ
ベンチュリーコンサルティングの代表、衞藤重豪氏は、「データベースは企業の最大の資源であり、社会課題の解決のために取り組んでいる」と述べている。
まとめ
現在、国内のERP利用企業の多くが直面する課題は深刻である。しかし、VENTURY PerfCareのような専門的なサービスを通じて、これらの課題を解決し、企業のデジタル推進を支えていくことが求められている。