電通デジタルと東京大学AIセンターが開発した新画像編集技術
最近、画像生成AI技術の急速な進展により、高精細な画像を簡単なテキスト入力だけで生成できるようになりました。しかし、オブジェクトの正確な位置やサイズをテキストで指示することは依然として難しい課題です。そんな中、株式会社電通デジタルと東京大学AIセンターの共同研究によって新たに開発された画像編集技術「LatentPS」が注目を集めています。
LatentPSとは?
「LatentPS」は、画像生成の過程でノイズを加える拡散モデルにおいて、低次元の潜在表現を直接操作することで画像を編集する新技術です。これにより、高速かつ高品質な画像編集が可能となります。
主な特長
1.
追加学習や微調整が不要
新たなデータセットの作成や再学習を必要とせず、既存の画像生成AIを活用することでスムーズに編集作業が行えます。
2.
高速かつ高品質な画像編集
潜在表現を直接操作することで計算コストが低く、大幅な時間短縮が実現されます。また、自然な仕上がりを保証しています。
3.
簡便な画像編集
オブジェクトの移動やサイズ変更、貼り付けなど、多様な編集要求に簡単に応えることが可能です。
このような独創的かつ効果的なアプローチが評価され、国際的なコンピュータービジョン学会である「WACV 2025」のワークショップに論文が採択されました。
AIマーケティングの未来に向けて
電通デジタルは、AIを活用したマーケティング活動において、Kaggle Grandmaster称号を持つ専門家たちが在籍し、企業に対して幅広い支援を行っています。AIを利用したソリューションブランド「∞AI🄬」にこの新技術を応用することで、さまざまな企業の課題解決へ貢献することを目指しています。
今後も、大学やプラットフォーマーとの連携を深め、より高度なAI技術を企業に貢献し、新たな価値創造の推進を続けていく方針です。これにより、電通デジタルは「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える」というミッションを実現していきます。
会社情報
電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームとして、生活者に寄り添うクリエイティビティとテクノロジーを融合させている企業です。クライアントと共に新しい価値を創造し、社会や経済の成長に貢献することを目指しています。今後の展開に注目です。
次世代の画像編集技術「LatentPS」が、企業やクリエイターにどのような影響を与えていくのか、大いに期待されます。