日置市での電動車ライドシェア実証事業が始まる
2024年10月から、株式会社インターコアが日置市と連携し、電動二輪車「E-Vino」と電動アシスト自転車「PAS CRAIG」を活用した実証事業を行います。このプロジェクトは、鹿児島県立吹上高等学校の生徒を対象に実施され、約4カ月間にわたって電動車両の利用状況をモニタリングします。
環境を意識した取り組み
日置市は「日置市2050脱炭素ビジョン」を掲げており、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目指しています。このビジョンを実現するためには、化石燃料に依存する移動手段から再生可能エネルギーを活用した電動車両への転換が不可欠です。今回の実証事業は、その一環として位置付けられています。
吹上高校では、約180名の生徒のうち原動機付自転車で通学する生徒が約7割となっており、電動二輪車への移行による温室効果ガス削減のポテンシャルが大いに期待されています。
学生モニターの募集と実施内容
本事業では、原付バイクで通学している生徒からモニターを募り、電動二輪車と電動アシスト自転車を使用します。モニターには、10台の「E-Vino」と2台の「PAS CRAIG」が提供され、実際の通学や移動の場面での使用状況を観察します。
使用することで得られるデータは、電動車両がどのように利用されるのか、そしてその成果を明らかにする貴重な情報となります。また、得られた課題を基に、新たなアイデアの創出を目指す共創ワークショップも計画されています。
出発式について
この実証事業の開始にあたっては、学生モニターへの電動二輪車および電動アシスト自転車の引き渡しと出発式が行われます。出発式は2024年10月1日(火)の午後4時から、鹿児島県立吹上高等学校の校舎正面入り口にて予定されています。
電動交通の未来を見据えて
日置市でのこの意欲的な実証事業は、持続可能な移動手段のさらなる普及を目指しています。電動二輪車や電動アシスト自転車は環境に優しく、交通の選択肢としても注目を集めています。今後の結果に期待が寄せられる中、地方自治体と教育機関が手を組むことの価値も改めて認識されることでしょう。